シン☆ジ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この世界の。。全ての人々に観てほしい
2016年8月、『君の名は。』公開
2016年9月、『聲の形』公開
2016年11月、『この世界の片隅に』公開
この年は本当にアニメ映画の話題に事欠かない年でした。
本作は感動して漫画も全巻揃えました。
そして・・2019年12月、
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』封切
約40分間の映像が追加され168分に。
作画クオリティーも上がってるような気がします。
見比べた訳ではないので確証はありませんが。
■エピソード
~{netabare}
嫁入りの翌朝から一人で朝食用意とか。当時の主婦ってすごい!
よその家、よその土地で生活するってどれだけストレスなことか。
ましてや出戻りの姉までいた日にゃ、ハゲができても仕方ないですね。
特に食事を作るシーン、かまどで火を焚くシーンなんか、親の故郷の田舎を思い出し懐かしく思います。
そんな日常も、だんだん戦時下の日常になって行く。
晴美が爆弾で亡くなり、すずの右腕が無くなるシーンは、初見ほどではないにしろ、やはりキツかった。
初見の時より、晴美の母が可哀想に思えました。
最近は紛争で民間人が犠牲になると問題視され報道されますが、当時の戦争は人道的という概念はなかったんですね・・
そして、終盤の孤児の娘が親を亡くすシーン・・
戦争の残酷さを思い知らされ一番堪えました。
EDとその後のシーン・・
初作では、孤児のシーンが印象的でしたが、
今作では、遊女リンのシーンが、印象に残りました。
何か変わったのかな・・
ひょっとして自分が変わったのかも。
{/netabare}~
日常部分だけでも楽しく観られる。
特に呉での生活は、昭和の生活を肌で感じられるほど秀逸だし、妙に楽しい。
そのギャップで、戦争の悲惨さも身に沁みました。
そして、現代でも地球上から戦争はなくなっていない・・
批評もいいけど、機会があれば何かしたい・・
そんな気持ちにさせられました。
原作:同名の漫画
制作:MAPPA
制作協力にはMADHOUSE、P.A.WORKS、
Production I.G、タツノコプロ、
亜細亜堂、SILVER LINK、動画工房、
トリガー、等々、多くの制作会社の名前が
ありました。
公開:2016年11月/2019年12月
視聴:2016年冬劇場/2020年11月DVDレンタル
■主要キャラ/キャスト
~{netabare}
すず:のん
あまちゃんのロケ地が岩手だった事もあり
特別な感情をもってしまう女優さんです。
CV良かったのでドラマも演って欲しかったですね。
北條周作:細谷佳正
すずの夫。
CV細谷さんだったんですね。忘れてました。
広島出身を度外視しても、ナイスなキャスティングかと。
黒村径子:尾身美詞
周作の姉。
初見時よりイヤミを感じなかったのは気のせいかな。
黒村晴美:稲葉菜月
径子の娘。
初見時は彼女の死が衝撃的過ぎました。
CV稲葉さん、初作の時は11歳。
声変わりを見越して、本作の台詞も録音していたとのこと。
なんかすごい。
水原哲:小野大輔
小学校時代のすずの幼なじみ。
こういう男性って女性から見てモテるタイプなんだろうか。
すずが、特異なんだろうか・・
浦野すみ:潘めぐみ
すずの1つ下の妹。
始め寿さんかと思いました。
映画の吹き替えとかも多いですね。
外見も好みだったり。
白木リン:岩井七世
呉の遊廓「二葉館」の遊女。
この娘の存在も大きいですね。
テルちゃん:花澤香菜
すずが遊郭で出会う九州出身の女性。
初作ではセリフなし。
今回そこに花澤さん・・
ボケっと見てたら気付かなかった・・
{/netabare}~
最後に。
この作品の関係者、クラウドファンディングに参加された方々には、
素晴らしい作品を世に出し、出会わせていただき、
本当に、ありがとうございました。
ただただ感謝しかありません。
(初見のレビュー)
https://www.anikore.jp/review/1618217/