スロトム さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恐らく史上最高のミステリー×純愛物語
ヨーロッパにある架空の王国を舞台にしたミステリー作品。
所謂学園モノ…ではなく、学園内に建設された高く高くそびえ立つ図書館塔の最上階がベースになって推理が行われる、いわば安楽椅子探偵物。
主人公兼助手の久城一弥は、そのヒロイン兼探偵のヴィクトリカに事件を持っていく役割である(ただし二人で外出する時も多い)
…と思って観てたら、実はただの安楽椅子探偵物でもなく、どちらかと言えばミステリーより純愛要素の方が強かった作品。
主人公の久城は帝国軍人の三男として産まれ、最初はその義務感でヴィクトリカを守っていたが3話を堺に久城個人の意思で彼女を命がけで救う。
一方ヴィクトリカは、従者だの下僕だのぞんざいな扱いだった久城を、話が進むごとに彼女ですら知らない知識「愛」を経験していく。
この綿密に練り込まれた二人の関係性こそが最大の魅力。世界観やミステリーはそれを引き立てるスパイスの様なものかな?
個人的にお気に入りの話数は12話と最終話
ラストはここのレビューを見ても分かる通り、とても泣けるエンディングです。
原作ストーリー全体のプロットを破綻なくまとめてる良作なのでぜひご覧になってください