「神様になった日(TVアニメ動画)」

総合得点
74.7
感想・評価
757
棚に入れた
2240
ランキング
881
★★★★☆ 3.4 (757)
物語
2.9
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.2

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ネタバレ

け~・える・い~ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

さて、どちらに転ぶか。→残念でした。

 自分の中での作品の評価というか印象は、客観的な出来の良し悪しもさることながら、事前の期待値との差によるところが大きいと思う。事前の期待値が低ければ並みの出来でも高評価になるし、事前の期待値が高いと少々出来が良くても低評価になってしまう。
 それが顕著に表れたのが麻枝作品。
 「Angel Beats!」 は自分にとっての初麻枝作品。それまで麻枝 准の名前なんて聞いたこともなかったし、番宣をみてネットで調べた後も所詮はエロゲの作家という印象しか持っていなかった。だから事前の期待値は低。正直、1,2話見て切ろうと思っていた作品。実際1話を見た時点ではやっぱりしょうもないという印象だった。それでも泣かせる作家だというから、そういう話が出てくるまでは見てやろうかと視聴を続けているうちにどんどんはまっていって、結果今でも自分の中の評価の上位に位置する作品になった。
 その反対になったのが「Charlotte」。「Angel Beats!」の再来を期待していたので、事前の期待値はMAX高。でも視聴開始後の印象はイマイチ。悪くはないのだけど期待したほどではない。泣かせるような話も出てくるけど、なんか唐突な感じ。そうこうしているうちに後半は別作品かと思うようなシリアスな話が駆け足で展開。結局自分的に乗り切れないまま終わってしまい期待外れの作品に。そのため、自分の中の評価はおそらく世の平均よりも低いものに。

 さて、前置きが長くなってしまったけど本作「神様になった日」について。
 麻枝作品ということで期待したくなるところだが、「Charlotte」の前例があるのであまり期待しすぎないようにしようとも思う。ということで事前の期待値はイーブン。
{netabare} 1,2話視聴時点での感想は、泣きという要素は感じられないけど、ひなと陽太のかけあいのテンポがよくコメディとして面白い。やや高評価。
 3,4話の感想は、大した内容のない小ネタのギャグで1話丸々消費してしまった感じ。しかも陽太の痛々しい言動で笑いをとろうとする感じで見ているのがつらかった。低評価。
 5話は本作初の泣き展開。まぁ、格別にいい話というとこまではいかないけど、ひなと陽太のかけあいも復活していい感じ。高評価。
 期待値イーブンから始まった本作品。最終評価はどっちに転ぶことやら。 5話視聴時点での印象はややいい感じ。{/netabare}

以下、全話視聴後の感想。
{netabare}結果は、残念なほうでした。
期待値云々は関係なく、単純に主人公の行動を支持できなかったというのが理由。
自分としてはひなのお父さんや司波さんの言っていることのほうが理解できた。だから、主人公の行動は独善的で浅はかなものにしか見えなくて、冷めてしまった。

親が子を見捨てて新しい家庭を作るということは、まともな親であればそこには重い決断があったはず。もし、そうでないならろくな親ではない。そんな父親の元へひなを連れて行っても幸せな結末にはならないことは容易に想像がつく。それは事前にひな自身から警告されたこと。にもかかわらず父親の元にひなを連れていく。それが、父親の新しい家庭を破壊しかねない危険な行為であることなどまったく考えていない。
父親から話を聞かされても、その心情が理解できず、単純に親子は一緒にいるのが幸せとの考えから抜け出せない。
帰りのバスで行かないほうがよかったかもと一応反省したようだけども、自分が知りたくないことを知ってしまったというのが大きいように思われる。

量子コンピューターを除去されて昔の状態に戻ったひな。幸せだった夏休みの日々を取り戻すためにひなを連れ帰ろうとする陽太。でもそれは、本当にひなのためなのか?陽太が幸せだったと思う日を取り戻したかっただけではないか?見捨てた父親は間違っていて、自分は違うと思いたかっただけではないのか?
ハンディキャップのある子を世話することの知識も準備も覚悟もないまま、みんなの元へ連れ帰れば幸せという考えも酷く幼稚だ。これは、陽太の周りの人も同様。

主人公以外の設定についてもいろいろ突っ込みたいところはいろいろある。
CEO達は、結局なにがしたかったの?なんのために興梠博士の研究を探ってたの?せっかく見つけた量子コンピューターを取り除いてそれで終わりでいいの?
ひなのロゴス症候群はどうなったの?父親は意思の疎通も不可能だったと言っていたけど、施設でのひなの症状はそれよりだいぶ軽いように見える。
全知の能力や、量子コンピューターといった設定が終盤全く意味ないものになってしまった。後半の話だけならなら、夏休みを一緒に過ごした女の子が交通事故でハンディキャップを負ってしまったというのでも話が成立してしまう。9話までと10話以降で話が断絶してしまっている。

 まぁ、主人公に感情移入できておもしろいと思えたなら、設定の穴は気にならなかったんだろうけどね。{/netabare}

 

投稿 : 2021/01/04
閲覧 : 358
サンキュー:

10

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