88. さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
俺にも魔法……使えるかな?
現代に住まう若者たちが「おジャ魔女どれみ」を通じて成長?する話。
原作正確には未読ですが、当時の世代の人間だったので、思い入れが深く今回気になったので劇場で観ました。
カッコよくいうと、エモい。
ダサく言うと、おジャ魔女どれみオタクたちが聖地巡礼する話。
内容としては、おジャ魔女どれみを観たことがあるファンたちが惹きつけられて、友達になり、一緒に人生を歩んでいくストーリーです。
最初に断っておくと、どれみちゃん達はほぼ出ないです。
というか次元が違うので、言うなれば「おジャ魔女をかつて放送していた世界」での話です。
どれみちゃん達の活躍を期待して観ると肩透かしを食らうかもしれません。
三人の主人公達はそれぞれ自分の人生で悩みを抱えていましたが、
ある日気分転換にMAHO堂の聖地に赴くとたまたま同じ境遇の人たちと出会います。
そこで意気投合し仲良くなって、おジャ魔女の聖地巡礼をしながら、仲を深め合います。
あ、ちなみに原作見てなくても話はわかるので大丈夫です。
ただ、原作見ていたほうが主人公たちにより共感はできると思います。
良かったなと思う点
opのアレンジが神。あとBGMもとても良い。原作準拠という感じ。
随所におジャ魔女の演出が見られてとても懐かしい気持ちになった。
おジャ魔女世代にドンピシャでダメージを与えにきてた。
レイカちゃんが可愛かった。
人と人との繋がりって大切なんだなって知ることが出来た。
序盤、「これおジャ魔女好きなオタクたちの話やん……どうやってこの先話続けるの…?」と思っていたが、なんだかんだ感動できた(気がする)
リアルタイム視聴組、配信組、再放送組っていう年齢は違えど何かしらでみたことがあるっていうのは現代っぽいなと思った。
あんまりかなと思った点
途中{netabare}レイカの彼氏をミレが投げ飛ばす{/netabare}シーンがあったが、ギター背負った状態で投げ飛ばすのはやめて…!ギター壊れる…!
最初はリアル路線、強いて挙げるならSHIROBAKOとかそんな感じなのかなと思ったけど、突然おジャ魔女空間になったりする場面があって統一感がないなと思った。(魔法玉を拾うシーン)
要素が多すぎて頭パンクしそうになった。なんか色々やってるなーと感じた(もしかしたらそれが良いのかもしれないが)
(百合(これは私が妄想爆発させてるだけですが)、恋愛、シリアス、聖地巡礼、感動、SNS風刺などなど)
実際の風景の箇所がいくつも出てきて聖地巡礼させる気満々な感じがした。
おジャ魔女どれみとして見ると、当人達が全然出ないのであんまりかなと思ったが、オリジナルとしてみると全然あり。(ただし没個性)
普段萌え萌えな深夜アニメを見てる人からすると、ちょっと演技が棒気味に聞こえるかも?
まとめとして、
面白かったことには変わりはないですが、あくまで「おジャ魔女どれみ」は作品内のテーマというか、要素の一つであって、「これはおジャ魔女どれみの作品だ」というのとはちょっと違うかなと思いました。
(いや、まぁ確かにおジャ魔女どれみがメインではあるんですが……。)
でも、すごく懐かしくて、とても心地よく、自分も「魔法」持ってたりするのかなぁ、とちょっとだけ前を向けたような気がします。
当時おジャ魔女どれみ放映してた世代の人は絶対見てほしいと思いました!
世代じゃなくても随所におジャ魔女らしいギャグ?はあったのでおすすめです!