セシウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
題名はアレだが中身は上質
原作のラノベは未読です。
思春期症候群という超常現象に悩まされる美少女たちを主人公が順番に助けていくお話です。流れは化物語と一緒ですね。違いとしては主人公はいろいろ動きますが超常現象自体はヒロイン達がほぼ自力で脱するようになっています。
ヒロインは妹含めて5人いて2~3話ずつかけて解決していきます。どの話も脚本が丁寧でキャラクターの動きや一つ一つのセリフが細かく描写されています。問題解決後の余韻はどちらかというとビターです。
主人公・ヒロイン達のキャラクター像はそれほど特徴的ではありません。(妹がちょっと変わった設定になっていますが)主人公は高校生としては達観している方で言動にブレがなく好感が持てるキャラクターになっています。ヒロイン達は可愛く描かれていて作画も安定していました。湘南地域の風景も綺麗に描かれていたと思います。
音楽は若干退屈でした。エンディングテーマは各ヒロインが持ち回りで歌うスタイルをとっています。
突き抜けた点はありませんがどこをとっても平均を上回る良質アニメだと思います。メインヒロインが上級生かつ仕事を持っているので、年上として主人公を成長させる役回りを演じるのかと思えば主人公ははじめからわりと成熟したメンタルを持っていて成長描写はさほどでもありません。初恋相手として更に年上のキャラクターも登場してくるのでメインヒロインを年上に設定した理由がよくわかりませんでした。また、その初恋相手のキャラクターの背景は描かれずに終わりました。劇場版で描かれているようです。
全般的に刺激は少ないですが安心して見られる作品だったと思います。