take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
「別にいいんだけどさぁ・・・ちょっとだけうんざり・・・」
期待をしていたんだけどなぁ・・・。
いや、別にいいんだけどね。
ディスるつもりもないし、2期も決まったそうで、多分、観る機会があれば観ると思うんだけどね・・・。
でも、もうちょっと何とかならんかったんか・・・。
原作はほぼリアルタイムで読んでいます。
原作者さんの絵柄が好きでAKB49、もののてとかもほぼオールで読破したくらいです。
なのでアニメ化が決まった時はちょっと楽しみだった。
これってラブコメなんですよね。
最近ちょっと良質のラブコメ作品にあたっていたので、この作品を観て「う~ん、コメディ要素あるか?これ」と思っちゃいました、正直。
ドキドキもなし、ニヤニヤもなし、噴き出す要素もなし、キュンキュン、もやもや、背中がくすぐったくなるような事もあまりなく(後半、少しはあったかな)、なんだかガサガサ、ザラザラする感じ。
ラブコメってこんな不快な感触のするものでしたっけ?
この原因は、多くの方が感想で言っておられるように主人公:木ノ下和也に起因するものに他なりません。
漫画で観ていたものが、動いて話すだけでここまで不快に感じるものなんでしょうかね。
やはり、嘘に嘘を重ねる人間を見ているだけで、不快になります。
原作を読んでいた私ですらそう思いました。
また、セクシャルな表現についても・・・。
確かに、その年頃の野郎なんてのは、考えていること、やっていることは主人公とそう変わらんでしょう、私もかつてはこういう小僧だったので理解はしますが、わざわざああいう扇情的なカットや妄想を入れないとダメだったのでしょうか。あそこまで主人公のクズっぷりを描かなければならない必然性があったんでしょうか。
あ~、こういうクズ男でも希望を持て的なメッセージでも隠されていたんですかね。
とにもかくにも、がっかり具合が大きかったです。
人に振るようで卑怯な言い方ですが、これって女性がみたら、どういう感想を持つんだろうか。
女性は観ない前提なんだろうか。
さてと、野郎についての感想はこれくらいにして、絵柄が気に入っていたはずの女性キャラについて・・・。
水原千鶴:結構期待をしていたけれども、それほど鮮烈な印象は無かったかな、少々、残念だったけど声優さんも上手だし特に問題があるようなことは無かったかな。若干、原作より幼いかも。
更科瑠夏:割とイメージどおり。賑やかで、かわいいという意味では千鶴よりも上かも。今作では、まぁまぁ登場機会があるので見栄えはしたかな。
けなげな感じもして、この娘の方が楽しいんじゃないかな、とも思ってしまう。
(ま、恋愛はそんなものじゃないケドね。この娘でいいんじゃないの?っていうのがバカな男の発想というのは自覚しています、スミマセン)
桜沢 墨:あ~、けなげって言えば、この娘のほうがけなげか。今作では登場が最後半なので登場機会が足りなかったかも。2期に期待ですかね。
七海麻実:主人公の元カノで、悪女的な、屈折した恋愛観というか、まぁ、ヒール役なんですが・・・、意外と一番魅力的かもね。
声優さんの技量スゴイですね。
声質も冷めたような、舐めたような、挑戦的なような、少し小バカにしたような、なんとも言えない表現が凄いと思いました。
声のレベル自体もワンランク上な感じがしましたね。
私的には現状のお気に入りランクとしては
麻美>>瑠夏>>>墨>>>千鶴
って感じです。
原作では
千鶴>>瑠夏>>墨>>麻実
って感じで、麻実については、ホントヤなやっちゃなぁ・・・って感じだったんですけどね。
アニメでは声優さんの力量とヒールの魅力にやられた格好ですかね。
この作品、全体的には「あたり」作品になる要素は十二分に持っていたと思うのですが、今のところネガティブ要因が強烈過ぎて・・・。
後半あたりは、いい感じになりそうな気配も出てきていたので、
2期ではもうちょっと正統派のラブコメ要素のボリュームマシマシであれば楽しくなると思うのですが・・・私的に。
う~ん、どうしようかな~オススメしづらいなぁ~。
そうだな~、親と一緒に観る機会のない人は見てみたら、って感じです。
私的には2期に期待です。