Fanatic さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
何だか、いろいろと残念
制作はA-1Pictures、シリーズ構成・脚本にReゼロの長月達平さん、設定公証にガルパンの鈴木貴昭さんなど、豪華な布陣で話題になっていた本作ですが……。
う~ん、どうにも面白くない(* > <)
よく言われている〝コロナ禍の影響でストライクウィッチーズと重なってしまった〟点については、あちらも何度も挑戦して一話で挫折している口なので、どうでもいいです。
そもそも、設定や世界観が被ったって、面白ければどちらも観ますし。
レシプロ機云々の設定に関しては、やはり、少し違和感がありました。
ガルパンのように競技の枠組みの中でロートル車輌が使われていたり、サクラ大戦やコトブキ飛行隊のように世界観自体がレトロに統一されているなら分かりますが、何の説明もなく最新鋭の戦闘機と雁行するレシプロ機という絵面は、やっぱり不自然さを覚えます。
その後、英霊機というワードが出てきてスピリチュアルな何かなんだろう、と脳内で納得はさせましたが、ちぐはぐな絵面からくる直感的な違和感は拭いきれませんでした。
主人公のクラウディアも、私にはあまり魅力的には思えません。
館山基地に配属されるまでは、所属する部隊の損耗率が99.9%となることから〝死神〟と呼ばれていた彼女ですが、それを気に病んでいるせいか、端的に言うと暗いんです。
日常パートは、他のガールズファイト系アニメと同様キャッキャウフフなノリなのに、クラウの性格がその空気に水を差しているように感じられました。
もっとも、ガルパンの西住みほも物静かな主人公でしたが、クラウの場合は、単に大人しいというよりも、なんとなく影があるような気がするんですよね。
主人公は館山基地のパイロット視点で、外国から死神と呼ばれる凄腕パイロットが来る、みたいに、クラウをミステリアスにした方が面白くなりそうな気も……。
ありがちだけど(笑)
そして、本作の肝となる空戦シーンですが、これも面白味に欠けます。
まず、戦う相手が人類ではない謎の存在というのが曲者で、習性や生態は分析できても、思考が分からないので駆け引きが楽しめません。
結果、バトルシーンでも、根性や勇気、仲間への思いや熱いハートなど、勝敗を左右する要因がメンタリティに頼りがち。
それが悪いとは言いませんが、そればかりではどうしても大味になってしまいます。
類似ジャンルのガルパンがあれだけ面白かったのは、人間同士の対戦なので、相手の思考も丁寧に描写されて、クレバープレーや駆け引きが楽しめたのが大きな要因だと、私は思っています。
ガルパンの海戦版と言われた「ハイフリ」にも感じたことですが、同じような物足りなさを本作「シグルリ」にも感じます。
北欧神話を絡めた設定も、世界観に合わずちぐはぐな感じがしますし、全体的に私には合いませんでした。
とりあえず三話で視聴中断ですが、作画はとても良いですし、皆様の感想等も参照にしながら、今後盛り上がるようならまた視聴再開したいと思います。
途中下車のため、評価はデフォルトにしておきます。