まにわに さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ザ・対決
1話: {netabare}これは一度見返しての感想になるが。
テーマをよく押さえている。
能力者の卵がヒーローぶっているのを揶揄するとか、アンチマジックを最強にしようとしてもそううまくいかないとか。他作のアンチテーゼみたいな内容を含めつつ、懐柔したほうがよさそうな能力者を最初の標的にして、そのためにリーダーということに拘って話を進めているところとか。能力者はどんな能力であれ排除するという方針を、がっちり固める内容になっている。{/netabare}
能力者vs無能力者 1と2: {netabare}
1:ここまでの話の順序が巧いのだと思う。
生徒も学校も誰が死のうと意に介さない設定の話なんて、見ても後悔するに決まってるのに。
ナナの行動は主にこの点においてのみ成立しているし。
デスゲームのこういうところが元々嫌いなのだが、これはそこをうまく乗り越えて、興味をつないで見ていられる。
一方でキョウヤは、妹の失踪の真相を探りに孤島に乗り込む、王道ミステリーの主人公といった感じ。最後の啖呵もよかった。
ということで、王道ミステリーvs邪道デスゲームは、まずはミステリーの先勝。
2:真犯人を脅迫して返り討ちにされるのは、2時間ドラマのミステリーでよくあるやつ。
一方で、写真による予知と、その強制力およびその原因である能力者の死を含めた、写真を巡る駆け引きは、よくできていると思う。デスゲームとしてはであるが。
ということで、これで1勝1敗。{/netabare}
能力者vs無能力者 3とEx: {netabare}
3:前話込みでいうと、ナナがデスゲームに興じていて、多くの死体の中に新たな死体を混ぜるのはよかったと思う。
一方で、携帯を使ったアリバイ、捨てる隙がなくて証拠になるのには既視感が。
この時点ではオチがないので保留。
結果的に…残りの話数を考えると、最終決戦を前に、ここは分けもアリだと思った。が、まさか4がないとは…
Ex 最終話まで: {netabare}ジンは、無邪気な立場で捜査し、7つ道具を具え、黒の組織に追われている、ほぼコナン。キョウヤはちゃんと捜査してて目暮警部。
ナナは、ミチルとの関係性で態度が揺らいでいるように見えるが、前提は何ら変わっていない。各線をバランスよく残しており、なかでもこれがデスゲームだとすると、かなりえげつない作戦だというのがわかる。
仮にであるが、ここはデスゲームの完勝ということで。{/netabare}{/netabare}