「憂国のモリアーティ(TVアニメ動画)」

総合得点
74.0
感想・評価
275
棚に入れた
1051
ランキング
956
★★★★☆ 3.7 (275)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

#11二人の探偵 第二幕

キービジュアルほど腐ってません。男子でも安全に観れます。
イケメンが超法規手段でカッコよく悪を裁く世直しストーリー。
イケメン達の華麗なる見栄きりの様式美を楽しむキャラアニメ。
音楽もちゃんと仰々しくていいです。


舞台は19世紀のイギリス。貴族が支配する腐敗した階級社会を忌み嫌う、モリアーティ家の長男アルバート・ジェームズ・モリアーティ。

ある日、父親の見栄から二人の孤児を家に引き取る事になる。大人が舌をくほどの聡明さを誇る緋色の瞳をした少年と、その弟ルイス。その事を巡り、両親の間には喧嘩が絶えることが無く、また弟ウィリアムは二人や使用人達を下等生物だと蔑み、傷害を負わせる事も厭わない。

積年の想いもあり、いよいよ弟や両親の醜悪さに耐えきれなくなったアルバートは緋色の瞳の少年に、とある相談を持ち掛ける。

ある日、屋敷が全焼する程の火災に見舞われたモリアーティ家。
懸命な消火作業が行われる中、三人の少年が脱出に成功する。

消防士が訪ねる
「君たちは?」

答えるアルバートの隣には緋色の瞳の少年とルイス。
「アルバート・ジェームズ・モリアーティ。」
「そしてその弟、ウィリアムとルイスです。」



#05
{netabare} ここまで全編改変がヒドイ。第1話はアニオリなので薄っぺらくて当然だった。2,3話は回想を時系列に直す謎改変。どうりで説明くさくなるわけだ。4話はキメる場面が改変され上げて落とす落差が消失して爽快感が減少。5話は行方不明者の友人と話す場面ではウィリアムの秘めた想いを丸々カット。確かにストーリー的には問題ないのですが原作見て感心した部分がことごとくピンポイントで改変されてたので少々腹が立ちました(笑){/netabare}
#06
{netabare}いよいよここから盛り上がって来ますね。彼が登場します。貴族の階級社会が~というよくある話で能力バトルでもないため特に目新しい設定とかもないのですが、かの名作と組み合わせることでハッタリが効いています。貴族社会なのでキャラがイケメンばかりなのも説得力があります。トリックもいい塩梅だと思います。面白いです。{/netabare}

#07
{netabare}市民に対する快楽殺人を趣味とする貴族を罠に嵌め、客船中の衆目に晒すことで自滅に追い込み無事計画を完遂させたウィリアム達。下船後、船内で会話を交わした男に話しかけられ、彼は事件の不審な点について自前の仮説を嬉しそうに展開する。戒心するウィリアムは去り際にふと思いついたかのように、爽やかに尋ねる。

「そういえば、まだお名前を伺っていませんでしたね。」
 不意を突かれた男は右手の煙草を天に腕をたたみ、
 毅然とした物腰でクールに答える。
「俺の名はホームズ。」
 ウィリアムはその名を刻む様に、鋭い目線で彼を見つめる。
「シャーロックホームズだ。」

イケメンホームズのドヤ顔で引きの場面をしっかりキメてくれました。そうそうこの手の作品はドヤってなんぼ。トリックなんぞご都合でいいんです。イケメン達の仰々しくも華麗なる見栄切りこそがこの作品の本分。製作者のドヤリティが透けて見える浅薄な作品は嫌いですが、キャラクターが生きてる作品はキャラ本人がしっかりドヤってくれて大変いいですね。ホームズと名乗ってからウィリアムのカットでタメを挟んでから下からの煽りカットでのフルネームでバァーンッ!っとキメるラストは最高でした。車田正美イズムをビンビンに感じます。脚本は漫画から少々劣化があってもタメとキメをしっかりやってくれた演出は期待以上。これがアニメならではの醍醐味ですよね。{/netabare}

#08シャーロック・ホームズの研究 第一幕
{netabare}ホームズは自宅アパートを大家のハドソン夫人から追い出されそうなところ、居合わせたスタンフォードにルームシェアを提案されジョン・ワトソンと出会う。しかしホームズはレストレードによりドレッバー伯爵殺害容疑で逮捕されることに。「俺に現場を見せろ」ホームズはワトソンの検分を参考にこの事件を推理。実に用意周到な計画とは裏腹に杜撰な殺害方法を鑑みて実行犯に手引きした別人の存在を確信する。

「この事件には筋書きを描いた黒幕がいる。まるで、あの船の事件と同じように…」


―薄暗い洋館の中に中年男とフードを深く被った若い男。
復讐の為なら命など惜しくないと開陳し館を去る中年男。
彼を窓から見下ろし薄く微笑みを見せるその男は勿論…。



面白い!。キタキターの連続回。ハドソン夫人キター、ワトソン君キターからのキレ者昼行燈というベタベタ鉄板キャラのホームズの魅力満点で途中までウィリアムの存在をすっかり忘れるほどに夢中になってました(笑)。いくらなんでも警察が無能過ぎるとかそもそも素人なら全弾命中できひんやろとかそんな野暮はどうでもいいんです。ホームズ陣営の困惑ぶりにウィリアムの物語を散々見せられた後の視聴者はニヤニヤしながら事の顛末を楽しむことが出来ます。今回はホームズが黒幕の存在を想起する演出が最高でした。いやーわかってるわー。そうそうコレコレ!。こうでなくっちゃっていうのをしっかりとやってくれてます。そして最後にはやっぱりあの男。ウィリアム様が不穏な微笑みでしっかりとキメてくれます。いやー最高です。引きがいいってのはこういう時こそ使って欲しい表現ですね。続きが気になる脚本ばかりが持て囃されますが、こういう「あー面白かった!」って視聴後の満足感をしっかり味合わせてくれる作品って今は貴重なんですかね。次回への釣り針をちらつかせて「続きが気になる仕掛け」だけのクリックベイト的な小手先のテクニックに頼った脚本が多い中、私個人はこういう作品が増えてくれることを切に望みます。序盤はイマイチなところもありましたが前回と今回で評価爆上げです。良い意味でのキャラアニメだと思います。{/netabare}

#09シャーロック・ホームズの研究 第二幕
{netabare} 「レストレード、俺を逃がせ」護送中の逃亡に成功したホームズは、待ち合わせたワトソンと合流。事件現場で回収した指輪をエサに犯人をおびき出そうとする。新聞広告に打たれた罠を見たウイリアムは実行犯ジェファーソン・ホープの願いを叶えようとホームズの企みにつき合う。ホームズが「宿なしの小汚いガキども」と呼ぶ子供たち、ウィギンズ率いるベイカーストリート・イレギュラーズにも聞き込みなど捜査の協力を依頼。指輪は老婆に化けたポーロックに奪還を許すも、イレギュラーズの情報もあってついに辿り着いた真犯人ホープはホームズに取引をしようと持ち掛ける。

「取引の条件は?」
ホームズが問う。
「簡単なことだ」
懐から銃を取り出しホームズの足元に投げ渡すホープ。
「貴族の戯れによって人生が破滅した、私という男の物語を終わらせること」


こういう便利キャラは推理モノに欠かせませんね。じっくりと本格推理モノを観たい人にはご都合と映るでしょうがこんなのでいいんです。地味なところはスパッと飛ばしてホームズとウィリアム様のドヤリティを楽しめればいいのです。ホープとのやり取りはちょっと強引というか「これやりたいんです感」が見え透いてて少しアレでしたが。ヴァールハイトよりもこっちの方がよっぽどザッピング感が出てきて面白くなってきました。ただ今回はホームズのドヤリが足りてない印象。展開も読めて二択のドキドキ感も皆無。言い訳描写が多すぎた。もう少し頑張って欲しい。 {/netabare}

#10二人の探偵 第一幕
{netabare} 貴族殺害という世間を震撼させた大事件を解決した功績により多大な名声を得たホームズは一躍売れっ子探偵に。だがホームズの興味は一連の貴族殺害事件の黒幕にこそあり、世俗的な依頼にほとほと嫌気が差していた。ホームズは欲求不満を募らせ悶々とする日々を送り、事件に飢えるあまり貴族の病死にまで食いついてしまう始末。「マジで病死かよ。殺されとけよ。」遠出したものの不発に終わったホームズはヒステリックに当たり散らし「あの時撃ってりゃよかった」とまで言い放つ。乱心したホームズの醜態にジョンは帰りの切符を投げつけ一人客室へ。一方食堂車へ向かったホームズは中央付近の席にウィリアムとルイスを見つける。お互い腹の探り合いかのようなジョーク合戦に心躍らせるホームズ達の元へ車内での殺害事件を知らせる悲鳴が轟く。

「どっちが先に犯人を見つけられるか勝負しねえか?」
「なるほど。それは面白いかもしれませんね。しかし、もう少し事件は複雑なようですよ」


キタキター。今回はホームズとウィリアムのどっちの見せ場もあって見ごたえのある回でした。ホームズがわざわざスカを掴んだ展開を入れたことを考えると癇癪起こす狭量さはあれどキチではないというキャラ造形なのでしょう。さすがにシャーロックホームズをただの謎ジャンキーにしてしまうわけにはいきませんからね。誤解されてしまわないかなとは思いますが人間臭くてとてもいいです。ウィリアムも久々、というかここまでにないほどにキメてくれました。明らかにキメキメなシーンなので人によってはアレルギーかも。それを受けてのホームズの全身で喜びと嬉しさを感じたようなゾクゾクした表情がまた最高。ここは原作でも屈指の名場面でしょうね。今作でも作画の力の入れ具合が違います。

前半の安っぽい事件簿回のクオリティさえ高ければ…。{/netabare}

#11二人の探偵 第二幕
ジョンは衣服についた血により容疑者として拘束されてしまう。次に駅に着くまでの時間、捜査が許されたウィリアムとホームズ。2人の一致した推理で犯人を特定するも決定的な証拠は無い。だが詰問前に準備したウィリアムの「保険」により自白させることに成功、無事に事件は解決する。談笑するホームズとジョンの姿を覗き見る不穏な人物。女王陛下の強引な命令を承諾するマイクロフト。

なんでしょう。やっぱり事件簿回はまあアレですね。なんかスカッとしませんね。やりたいことはわかるのですが。お約束な筈なのになんかイマイチ。ウィリアムの凄さを出すためにホームズを小物にすることも出来ないし。両雄並び立つって感じな共同捜査は難しいね。

投稿 : 2020/12/21
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