88. さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
気持ちには正直になろうねって話?
ムゲちゃんのいろいろな交錯する気持ちを焦点に当てた物語。
タイトルと内容が前から結構気になってたので、この度NETFLIXで視聴しました。
明るく元気が取り柄のムゲちゃんと寡黙でクールな日之出くんのピュアっピュアな甘酸っぱい恋愛ストーリーを期待して見てましたが、全然違いました。
日々笑顔を絶やさずに好きな日之出くんに毎日猛烈アタック(物理)するムゲちゃんかわいい。
ストーリーとしては、お面屋を名乗るしゃべる猫から猫に変身できるお面をもらって、毎日日之出くんに会ってたけど、ある日気持ちがグシャグシャになってしまって、ずっとねこのままになりたいと願った。
そしたらムゲちゃん(猫)が人間の姿に戻れなくなってしまった!
一方その頃、日之出くんは元気なムゲちゃんにも、元気じゃない一面があることを知る。
ムゲちゃんが猫になったことを知った日之出くんは、もとに戻すためにめっちゃがんばる!
的な感じでしょうか。
他にも、{netabare}父の再婚相手の婚約者と同居していて、すごく複雑な海底事情{/netabare} とか{netabare}日之出くんは実は陶芸の道に進みたいけど踏みとどまっている{/netabare} とか{netabare}再婚相手の愛猫も実は寿命を欲しがっていたけど、途中でやっぱりいらないって言い出す{/netabare} とか{netabare}猫の異世界があってそこには過去に人間から猫になった人たちがいたり{/netabare}などとにかく要素が多かった。
そしてなにより、これはラブコメではなくラブストーリーでもなく非日常系ファンタジーでした。
まぁ恋愛要素としては{netabare}最後の最後で告白するんですけど、本当におまけみたいな感じなので期待しないほうがいい{/netabare} ですね。
前述した通り、いろいろな要素が複雑に絡み合っていて、私の脳では処理しきれませんでした(笑)
しゃべる猫の目的は、お面をつけた人間を狙って寿命を奪うことらしいのですが、つまり、人間と猫では寿命があまりにも違いすぎるので、もっと寿命がほしい!ってことなんでしょうか?
長々と書きましたが、全体としてはちょっととっ散らかってるなーという印象を受けました。
声については、特に申し分なくみなさんいい演技でした。
特に違和感も感じなかったです。
キャラについては、まぁ、ファンタジーということを除けば、リアルな学生の心情を描いているんじゃないかなと思いました。
私はムゲちゃんみたいな子好きですけどね。もしかしたらああいうタイプの子はあまり好きじゃない人は多いかもしれません。
作画については、背景はめちゃくちゃキレイでした。某名前を尋ねる映画とか某空模様のお子さんに負けず劣らずの背景の綺麗さでした。
キャラもかなり動いていてよかったです。
個人的には、ムゲちゃんの不満爆発シーンの顔芸が好きです。
音楽も挿入歌といい、主題歌といいすごく作品とマッチしているなという感じで良かったです。
あと、終盤のクライマックスが、全然盛り上がらないというか、感情移入できないというか。。。
終盤で突然現れた元人間のみなさんがお面屋を邪魔してさぞキーパーソン(キーキャット?)ヅラしてるのはなんだかなぁと思いました。
悪くはないのですが、平々凡々、波がなく単調って感じがしました。
あと、エンドロールの後日譚、あれをアニメーションで声つけてやれや!!!!って思いましたね。
アニメーションなのに、文字でセリフを表現するの、あんまり私好きじゃないのでちょっと残念でした。
せっかくのアニメーションだし、特に文字で伝えたらかっこいい場面ってわけでもないので、文字じゃなくて音で伝えたらいいのに、って思います。
全体として辛口な評価になってしまいましたが、ファンタジー作品好きな人にはおすすめです!ただし恋愛ものとしてみるのはあんまりかもです!