あんさん さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
制作者さんの熱
煉獄さんがかっこよすぎて放心する映画。
丁寧な作画に、絶妙な間、主張しすぎない美しい音楽、制作者さんの作品への愛情がひしひしと伝わってきました。
原作未読、アニメ視聴済み。
アニメ版実は2話くらいで一回見るのやめてるんです。聞いてたより(普通)やな、と。
炭治郎の心の美しさが描かれたり、キャラの濃い仲間たちが登場する前なので、いくらなんでも早すぎましたね(笑
CSで一挙放送を見て少しずつ少しずつハマっていきました。
{netabare}
正直、登場人物が死んで読者や視聴者を泣かせるのは簡単だと思うのですが、
煉獄さんのあまりにも分厚い信念の壁に心が揺さぶられて、単なる悲しみだけじゃない感情でフラフラになりました。
肩を預けあって眠る炭治郎と煉獄さんを思い出すだけでいまや泣けます。
「俺が長男だったから耐えられた」
の通り、我慢して周りの者を守ってやる人生を送ってきてる炭治郎が(優しい父母に育てられ、幸せ者の部類ですが)自分より遙かに強くて、憧れ、目標とすべき人物はとても大切だと思うんです。
そして学んで自分の糧にするだけの力があります。煉獄さんから学ぶことがたくさんあったはずで、煉獄さんはそれを自分のことのように喜んでくれるであろう深い懐がある人間でした。生きて炭治郎が成長する姿を見て欲しかった…
{/netabare}
もし、あまりの人気ぶりに「どこかがお金出して作った偽ブームじゃないの?」と敬遠してる人がいたらぜひ騙されたと思って見て欲しいですね。
ストーリーは好みがあると思いますが、映像だけでも見る価値ありの美しさでした。