merolin08 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
犬屋敷さんがツボでした笑
【全体の大まかな感想】
・ストーリー面白い
・作画は好き嫌いありそう
・犬屋敷さんなんでこんなに面白いの?笑
・胸糞展開がまぁまぁある
UFOの墜落(?)に巻き込まれたことで、証拠隠滅のために兵器ユニットを使って機械の体にされてしまい、超高度文明の力を手に入れた犬屋敷壱郎と獅子神皓。2人は同じように自分が人間である実感を得ようとするが、それが犬屋敷は「人の命を救うこと」であったのに対して、反対に獅子神は「人の命を奪うこと」であった。機械の体を使って殺人を繰り返す獅子神。犬屋敷は獅子神を止めることが出来るのか…?
基本ほのぼの系アニメ大好き人間なので、面白いとは聞いていたもののなんやかんやで今まで放置してきたんですが、ふと思い出して観てみました。いや~、面白かった。休日だったこともありノンストップで完走しちゃいました(笑)。
まずジジイが主人公というのがチャレンジングでいいですよね。その精神はアニメ版にも引き継がれており、主要キャラクターを俳優が演じているという稀有なTVアニメ作品となってます。
これまた主要男性キャラの俳優さん3人がいい!安堂役の本郷奏多さんは、ただただ上手。ちょいちょい声優業もやられてるイメージはありましたが、本業の声優さん顔負けの自然な演技で、エンディングでキャスト見るまで全然気づきませんでした(笑)。獅子神役の村上虹郎さんは第一声「おっと…」と思いましたが、見終わってから思うとキャラクターに合った絶妙な演技だったような気がします。ちょっと調べてもやはり批判が出てきましたが、「棒読み」という批判は少々浅い気がします(最初から獅子神のキャラを知ってた原作ファンは特に)。
ただ僕が褒めちぎりたいのは何といっても犬屋敷壱郎役の小日向文世さん。なんじゃこの演技は⁈こんなの見たことなさ過ぎて衝撃でした。いい意味でアニメのセリフっぽくないんですよね。初めて空を飛んだシーン、「あ、靴脱いどけばよかった…」。いや、そこ?(笑) ちょっと抜けてる素のカワイイおじちゃん感のあるアドリブっぽい演技(実際はどうかわからんけど)がめっちゃ面白くて、犬屋敷の発言(というか雰囲気)に終始笑わせられてました。
獅子神の殺人が最初に描写されるシーンは、放送コードぎりぎりってくらいガッツリ殺人を描写していて、ほのぼの系アニメ好きにはかなりキツかったです。他にも結構胸糞展開盛りだくさんで、面白いけどやっぱりしんどいので、この手の作品は脳死で見れるほのぼの系アニメ2作品ずつでサンドイッチしないと身が持ちません(笑)。
3DCGをふんだんに使ったバトルシーンはCGならではの疾走感や迫力を最大限に生かしていて、CGそんな好かん勢の老害ですが←、これは認めざるを得ない…(笑)。ただ犬屋敷VS獅子神は、内容的には結構淡白な印象を受けました。もうちょいしっかり心理描写があったほうが面白かったんじゃないかなという気はします。
個人的にご都合展開大歓迎人間なので、このアニメの終わり方に関しては単純に後味悪いとも言い切れませんが「んー」って感じです。全然悪いとかじゃなくて、むしろ明確にメッセージもくみ取れるし綺麗にまとまってるし、最高のラストといっていいと思うんですが、んー。いろいろと考えさせられる作品でした。