Fanatic さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
主人公の器が小さすぎて
主人公政宗のゲスいモノローグが、少し前に観た「俺を好きなのはお前だけかよ」の主人公ジョーロと被ってかなりキツかった……。
こういう、裏表のある偽善者タイプの主人公、流行なんでしょうか。
幼少期は太っていて、皆から豚足と呼ばれて苛められていた政宗。
その忌まわしきあだ名をつけた張本人が、本作のヒロイン愛姫(あき)です。
政宗は、彼女に復讐するために努力を重ね、文武両道・眉目秀麗のイケメンとなった。
……ということなのですが、変なあだ名をつけられたからって8年も恨み続けるとか、女々しすぎませんか?
幼い頃の経験があったからこそ努力もできたし、現在の自分になれたとは思えないのかな。
しかも復讐の内容が、愛姫に惚れさせてこっぴどく振る、っておい……。
なんだか、器が小さすぎてまったく共感できません。
それでも、器が小さいなら小さいなりに、狡猾設定で筋を通すのであれば、それはそれでピカレスク系のドラマにでもなるかもしれませんが、中途半端に良い人になってみたり、ゲスい笑いを浮かべたかと思えば、いじめられていたトラウマででいきなりオドオドしてみたり……。
いったい、この作者は何がしたいんだろう?と思ってしまいました。
ヒロインの愛姫も、態度や行動に一貫性がないですよ。
男嫌いの残虐姫なんて呼ばれているわりには、政宗相手にはファーストコンタクトから顔を赤らめてみたり……。
デレるのが早過ぎない?
唯一、愛姫の使用人である吉乃には何か裏がありそうで気になりましたが……。
なんだか、先に踏ませたいイベントありきで、キャラクター達は作者の駒となって動かされているかのよう。
言動に心情の裏づけが見られないので、まったく人間味がありません。
制作はSILVERLINK、キャラデザは「賢者の孫」や「魔王学院の不適合者」の澤入祐樹で、作画は平均点以上でした。
ただ、監督は「防振り」や「キミと僕の最後の戦場~」の湊未來さんですか……。どちらも、私には合わなくてリタイアしちゃった作品です。
本作も、総合得点が高いので気になって視聴してみましたが、この監督さんの作品は私には合わないのかもしれません。
総合得点は高いようなので私がズレているだけかもしれませんが、三話途中でリタイアです。