退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
Dolls In Nightmare
原作未読。
完全なキャラアニメだった旧作と違い本作は主人公の成長物語+ダークファンタジーサーガ。
ある日中学生ジュンのもとに不思議な手紙が届く。
「まきますか まきませんか」
旧3部作は「まいた世界」の物語。
旧1期 RozenMaiden-ローゼンメイデン-
旧2期 RozenMaiden träumend-ローゼンメイデントロイメント-
特別編 RozenMaiden ouvertüre-ローゼンメイデンオーベルテゥーレ-
花田十輝がドタバタ日常劇に改変。岡田麿里が水銀燈をゲスキャラ化。「オマエラお父様はどうなった?」とツッコミ必須、ハードな設定を忘れるほどのドタバタ日常劇と同時にアンドロイドSFの味わいが楽しめる逸品。ジュンは陰鬱なクズから2期では敵に立ち向かうほどまでになる。
本作 ローゼンメイデン-RozenMaiden-
「まかなかった世界」の物語。
まかなかったジュンは大学まで真紅に出会わず過ごすことになる。
日常パートシリアスパートのような区分はなくストーリーの流れの中でコミカルな表現が挟まれる。1期のようなドタバタ日常劇は皆無。1期と違いバイト先の店長や同僚等外部との交流もあるため雰囲気はかなり異なる。まいた世界からの干渉もあり、2つの世界と特殊空間内での脱出劇などどちらかというとダークファンタジーの味わい。ジュンは大学に馴染めずバイトでも雑な扱いを受けるが最終的には頑張りが報われ自身の世界も広がる。
旧作視聴者なら初見は真紅と水銀燈のコレジャナイ感に驚く。水銀燈はキャラまで変わってる、というかこっちが原作準拠らしい。ただドール達の能力のアニメーション表現は旧作とは段違いに向上している。
本格ダークファンタジーサーガに匹敵するほどの舞台設定だがドールの魅力とジュンの成長が主題なため、ほとんどの謎は投げっぱなし。しかも今作は次作狙いかのような蛇足の俺たたエンド。このため原作準拠にも関わらず旧作ファンからの評価は低いかもしれない。これはこれ、と思えるなら本作も悪くないと思う。気に入れば同じ舞台設定で旧作アンドロイドSFと本作ダークファンタジーの2種類の味わいを楽しめる美味しい作品となる。私はどちらも楽しめました。ただどちらもひきこもり(本作は社会的ひきこもり)なので続けてみてしまうとひきこもりものはもういいおなかいっぱいだよ、となってしまう。
旧作主義の気持ちもわからんでもないが私は一気見レベルで楽しめました。
ただ謎投げっぱ&俺たたENDという悪夢のような作品なのでおすすめはしません。