退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
修正的正義
レクリエターズ
このアニメは、fateのような作風を踏襲しており、面白かった。
このアニメは、アニメの中から登場人物が出現して、現実世界でバトルロワイアルを繰り広げるという内容である。
この作品の中身は、登場人物は修正的正義を掲げて、作品の作者とキャラクターが和解して、物語が解決するという内容だった。(修正的正義というのは、加害者と被害者を和解させるというもの)
要するに、最後には仲直りするという内容である。
①アニメ好き限定の、わかるわかる、このキャラクターでしょ的な面白さ
この作品の登場人物は、全て実在のアニメをモデルとしたキャラクターとなっている。
例えば、『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』はセレジアの元ネタは、SAOのアスナであると思われる。
例えば、マジカルスレイヤー・まみかのモデルは、魔法少女まどか★マギカのまどかであると思われる。
他にも、アリステリアは、fateのセイバーであると思われ、築城院真鍳 は西尾維新の作品の忍野扇と思われる。
②最後はキャラクターを殺さずに和解させる寛容さ
二つ目の面白さは、なんだかんだで界隈の人の優しさが見えてくるところである。
現実世界でアニメキャラクターが現れた。そのアニメキャラクターたちが苦しみを味わっているとして、それならば助けてやろうと試行錯誤をする姿がとても面白い。
結局、バトルロワイアルなのに、相手を殺さないのはどうかと思ったが、この作品の面白さは作者の人情味がわかるところである。作者の結論には私も同意できた。
また作者を取り巻く業界の状況なども精密に書かれていて面白かった。
③この作品の結論
結論を具体的に書くと、
アルタイルが世界を滅ぼそうとしているのは、アルタイルの作者がリアルで誹謗中傷され、世間から蔑まれ、自殺したからである。
なら、アルタイルの作者を創作という形で蘇らせ、アルタイルと和解してもらい、アルタイルに元の世界に帰ってもらう。
というのが、この作品の世界を滅ぼすものへの結論だった。
要するに作者は、世界を滅ぼす者は、同じ悲しみを持って生まれてきていると思っているのである。
これが修正的正義の基本的な考えであり、これが顕著に現れている作品だった。