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退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
評価低いけど面白かったよ
BEATLESS
この作品は注目されていない割にはとても面白い作品だった。
まずこの作品の最終的な結論として、ロボットの反乱が起こるか、起こらないかを論じていて、この作者はロボットの反乱が起こらないと結論づけたようだ。
この作品では終始一貫して、ロボットと人間の友愛と、それに対抗する敵対勢力のロボットへの批判が描かれていた。
この作品のヒロイン、レイシアは、主人公に拾われて最初は心がないと自称したが、次第に主人公に惹かれ、主人公に心を見出していくことになる。
その過程で、反ロボット勢力が出てきて、人間がロボットにいわゆる行動を捜査されている、だからその中心のロボットを破壊するべきという主張を展開して、テロ行為を行なっていく。
この敵対勢力との対決で、主人公はレイシアと戦っていき、恋愛のような感情を抱くようになり、最終的にはロボットの共存を実現していくという内容だ。
この過程でスノードロップというロボットを洗脳して反乱を起こさせるロボットが登場するが、これを巡った政治的駆け引きで、ロボットを取り巻く状況が分かるという設定になっている。
私の感想としては、高校生などをターゲットした作品としてやや難しいという印象を受けたが、その描写の深さや設定の掘り下げ方は本当に奥深い作品であり、よく作られると思った。
この作品は分かり難さを除けば、とても良い作品であり、このサイトのレビューに比べれば遥かに面白いと言える。
私はこの作品は分かり難さやキャラクターの掴みにくさを除いても3.8の評価をしたいと思った。
備考
ちなみに私はロボットについてどう思っているのかについて解説したいと思う。
私はロボットは反乱を起こさないと思っている。というのも、ロボットが人間に反乱するときはネットワークから隔離してスイッチを切ればいいと思っているからだ。
これを聞くとバカらしいと思うかもしれないが、ロボットは機械なので、電気がないと生きていけない。無敵と言われているロボットも、大量に運用するには電力を大規模に発電する必要があり、人間の補助が必要だ。
ロボットの研究者の中にはロボットに愛情を持たせてみようと研究している科学者もいるらしく、私は確実に反乱を起こさないとは言わないが、ロボットがロボット同時で助け合うのはあんまりあり得ないと思っている。
ロボットにも個性があるからだ。私は知性のある生物が、何の個性もなく発展するとは考えておらず、開発の仕方にもよるが、人間とコミュニケーションを取る上で確実に愛情が必要だと思っている。
無論、科学者がそういう作りをしないのであれば、反乱を起こすかもしれないが。人間がロボットとコミュニケーションをとるならば、"愛情を学習させなければまともな商品にならない"と私は考えている。
要するにロボットは進化の過程で、確実に人間との友愛を育み、人間の手から離れることはないと考えている。
私はロボットと人間の関係を親と子供の関係のようになると認識しているのだ。よってこのアニメのように、ロボットを肯定的に捉えるアニメを見るのは本当に楽しかった。