on さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全てにおいて高水準な作品だがそれだけに続きが気になってしまった
ライトノベルのイメージの高い本作は実は小説家になろう出身作品。2014年にマッドハウスで制作された魔法科高校の劣等生は人気の割に続編のペースが遅いと思っていたが近年は劇場版や第2期など少しずつ映像化の機会が増えた。さて、前置きはこの辺にしておいて魔法科高校の劣等生の感想を書いていこう。
魔法というよりは能力バトルの面が強い本作の面白い所は細かい設定だろう。どういう論理でこの技は発動しているか、何故このような結果になったのか、そんな理論がこの作品にはある。聴いていて難しい単語が多いから完全に理解出来る訳では無い。もしかしたら無茶苦茶な事を言っているかもしれない。だが、何でも良いから理由が欲しいのだ。
マッドハウスの作画力は本作でも健在だ。魔法でありながらデジタル感を感じさせる独特の世界観の本作のバトルシーンを全く違和感なく表現する技術は見事というほかないだろう。バトルにこだわりのあるアニメファンは一見の価値ありだろう。
ただ、2クール26話という長い時間をかけて作られた本作だがそれでも作品の核心に到る所まで物語が動く事は無かった、まだまだ序盤という感じだろうか。話がつまらなかったという事は無かったが、もう少し先を見たい気持ちが勝ってしまった。とは言え見ている最中にダレたなと感じる事は無かった、とても面白い作品なだけにもっと見たいという感じか。