退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
選ばれなかったモノ達
旧作ローゼンメイデン2期。1期必修。
相変わらず設定ガバガバです。
設定警察の方はお引き取り願います。
謎未回収でスッキリ終わりません。
伏線警察の方はお引き取り願います。
良くあるベタなご都合展開です。
捻り警察の方はお引き取り願います。
ジュンの成長が主題でアリスゲームがほぼ舞台背景だった1期からこの2期ではドールたちの物語が加速します。いつものドタバタコメディは前半で鳴りを潜め後半からシリアス一辺倒です。
雛苺と巴の別れのシーン。
ドールならではの設定を活かした良い演出でした。
そして今作もやっぱり銀様でしょう。
憎悪ともいえる感情を抱く相手、真紅との最終決戦。反撃に移ろうとするも「めぐ」の力を使い過ぎたと気づき、拮抗した場面にも関わらず自ら力をセーブしてしまう水銀燈。その機を見逃さなかった真紅に反撃を許し制圧されてしまう。このベタベタな様式美の展開がたまりません。
水銀燈を天使さんと呼び、命を使い切る事を望むめぐ。
病室で一人孤独に過ごす彼女には美しくも禍々しい造形の水銀燈が希望の天使に映る事はとても自然なことだったと思います。それは例えるなら心身共に疲弊しきって病んでしまったサラリーマンにとって月曜早朝の始発電車のヘッドライトが苦しみから解き放ってくれる希望の光に見えるようなものです。身動きが取れない彼女には水銀燈に望みを叶えてもらうしか手立てはありませんでした。しかし彼女の願いは逆に水銀燈の心をすこしづつ変えてしまいます。それが真紅戦では命とりにつながってしまうのですが。
今作のラストバトルを飾るアリスゲーム最終決戦。最終回のラストを飾るにふさわしい良作画のド迫力。このラストバトルは他のバトル作品にも引けを取らない見ごたえだと思います。取り込んだ各ドールの能力を使う展開はたまりませんね。
1期が好きなら見て損はないと思います。バトルロワイヤルのカタルシスは弱いですが、キャラの魅力と共に十分に楽しめると思います。