Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
赤いドラゴンが“覚者”の心臓を奪い去る…
この作品の原作はゲームだったみたいですね。
原作は未プレイですが、NETFLIXで配信されていたので視聴しました。
100年以上の時を経て突如姿を現したドラゴンは、カサディスの村を焼き尽くした。
愛する家族を守ろうとドラゴンに立ち向かうイーサンだったが、
ドラゴンによって自らの心臓を奪われてしまう。
絶命したかに思われたイーサンは"覚者"となり蘇り、イーサンのもとに突然現れた
ポーン ("従者")のハンナと共に、心臓を取り戻す為の旅にでる。
旅を続けながら、イーサンは七つの大罪を体現するモンスターとの戦いを
繰り広げていくことになるが、しかし、モンスターを倒すたびに、
彼自身もまた少しずつ人間性を失っていくことになろうとは、まだ知る由もなかった…。
公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
完走後にwikiをチラ見して知りましたが、主人公がドラゴンに選ばれし者である「覚者」となって、再びドラゴンと相まみえるために旅を続ける、という大きな流れは、ゲームとアニメはほぼ同じ…
ですが、登場人物には大きな違いがありました。
ゲーム版の方はたくさんの登場人物とヒロインも充実しているようですが、アニメ版は覚者となった主人公が連れ添うのはポーンという覚者に付き従う者ただ一人…
たった二人でドラゴンに挑むのって相当の無理ゲーなんじゃ…と思いながら視聴していました。
作画、キャラデザのクオリティは申し分無し。
ぬるぬる動くドラゴンを始めとする幾多のモンスターの迫力も半端ありません。
アニメーション制作は、3DCGアニメーション制作を主に行うサブリメイションさん。
恥ずかしながら社名を目にしたのは本作品が初めてでした^^;
ググってみると、PSYCHO-PASS サイコパスシリーズ、結城友奈は勇者である、神撃のバハムート GENESIS、ラブライブ!サンシャイン!!、魔法使いの嫁など超が付くほど有名な作品がズラリ勢揃い…
でも、ここで疑問が一つ…
サイコパスシリーズのアニメーション制作は、Production I.Gですし、ゆゆゆはStudio五組なんですよね。
wikiをチラ見しただけですけど、サブリメイションさんと記載されている作品との関係性は良く分かりませんでした。
でも、高いクオリティの前ではそんなの些細なことなんでしょう…
ですが、ストーリーには正直難があったと言わざるを得ません。
まず、第1話でドラゴンが突然現れて村を焼き尽くしますが、その動機が皆目分からないんです。
最後まで視聴すればその謎も解明されるのですが、最後まで視聴しなきゃ分からないなんて構成が悪いんじゃ…
とも思いましたが、その理由を目の当たりにした時、仕方無いとも思えたのも事実です。
あまりの超展開に、最後まで言わなかったんじゃなく、言えなかったとしか思えなかったので…
このあまりにも斬新な設定は、中々お目にかかることのできない代物だったのではないでしょうか。
1クール全7話の物語でした。
ストーリーの主軸には難ありと思いましたが、奈々様演じるポーンの変化はポイントが高かったと思います。
元々ポーンは感情に疎く、合理性を何より優先する存在でしたが、主人公と旅を続けることで様々な出会いと分かれの中から人間の感情を徐々に理解していき、最後には絶対遵守の命令を大粒の涙を流しながら拒否するまで感情豊かになっていましたから…
このポーンの変化には救われた気がしました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。