二足歩行したくない さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
魚心あれば水心
先日、"飲めるみりん"というのを買いに流鉄流山駅に行った時、駅やみりんの販売店で、本作のグッズや立て看板を見かけ、なんぞこれ?となったのが視聴動機です。
本作の舞台は"流川市"という、微妙な位置にある都市で、これといった特産品や観光名所が無く、星型の人口ピラミッドに市は頭を悩ませているという設定です。
この流川市が、千葉県流山市をモデルにしていて、やたらキレイなおおたかの森や、(行ったことは無いけど)なぜか流山にあるビリケン像などが本作中に登場します。
流山駅そっくりの流川駅も登場します。
聖地巡礼でもないですが、行ったことがある場所がアニメに登場するとなんか上がりますね。
ちなみに、流山市は本作と業務提携をしていて、流山公認のご当地アニメということになります。
豊かな土地と、みりんが特産の流川市を盛り上げるべく、ローカルアイドル(ろこどる)の企画が上がり、主人公の「宇佐美 奈々子」は、市役所でふるさと振興課の係長をやっている叔父に半ば騙されて、流川市のろこどる"流川ガールズ"としてろこどる活動を始めるという展開です。
相方の「小日向 縁」は、カリスマ性のあるお嬢様なのですが、奈々子はタイトル通り、普通の女子高生で、活動内容も"アイドル"というよりは、地元のためにろこどるとして血も滲む努力をする羽目になった普通の女の子のお話という感じでした。
終盤は全国放送の番組へ出演するシーンもありますが、活動の中心はローカル局のため、他のアイドル系アニメとは華やかさが全然違います。
そもそも芸能事務所に入っているそれらとは違い、雇い主は市役所、ボランティアに近い活動で、報酬は血税から捻出した時給1000円という安いなんて口が裂けても言えない賃金を給わる。
ラブライブを見るノリで見始めたら現実的な展開に"これじゃない"ってなりそうです。
そんな夢見れば夢も夢じゃないみたいな内容ですが、なんだろう、かなり好きな作品です。
普通の女子校生が、普通にがんばって、普通の街の普通の人々と一緒に、普通じゃない特別な存在を目指すような。
変な方向にがんばったりしないんですね、奇抜なゆるキャラを作ってみたり、客寄せに観光名所を建てたりせず、普通のこの街が好きだから、そのままのこの街をみんなに知ってもらおうと努力するみたいな、そんな姿を追い続けると、普段「ハロハピの美咲ぺろぺろ」とか言ってる私でも、うぉぉお流山行くぜ!という気分になってきます。
流山駅のなにゃこの立て看板ぺろぺろしたいですね。
ヒロインは流川ガールズの2人と、ゆるキャラ・魚心くんの中の人「三ヶ月 ゆい」と「名都借 みらい」の4人。
特にゆい先輩は、身長146cm以下の低身長でありながら巨乳で、サウナ状態のゆるキャラの中に入るので本人は薄着シーンが多く、登場すると訳もなくドキドキします。
是非ともゆい先輩が脱いだ後の魚心くんに入りたい。魚心あれば水心ということで。
百合要素もガンガンあるので、そっち方面の期待も十分です。
ただ、私、レンタルDVDで見たのですが、なぜかレンタルだと12話までしか収録されておらず、13話が見れていないです。
配信だと13話までがデフォなんですが、残念。
OVAもあるので、またの機会にOVAも含めて見てみたいと思います。