たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スーサイドスクワッド
日露戦争時、日本軍は戦時中に大量の捕虜や政治犯、死刑囚を前線に行かせてロシアの攻撃の盾にしたとされる。
1900年代当時といえば、第一次世界大戦前夜なので、それまで以上に「近代兵器」が大量に扱われ、当たり前だが死者数は歴史上に置いても阿鼻叫喚の地獄絵図。。。凄惨な結果だった。
こういった過酷な状況下で、犯罪者などで作った特攻型愚連隊のことを英語圏では「スーサイドスクワッド(自殺部隊)」と呼び、映画や最近だとDCコミックスの漫画で有名だったりする。
よく冗談でヤクザの溜まり場である福岡県を「修羅の国」と呼んだりするが、ゴールデンカムイでは、この荒れ果てた未開の地である北海道に住むアイヌ先住民たちと、アメリカ西部の通称インディアンと呼ばれる先住民立ちとのやり取りが、非常に「西部劇」っぽいので、それに見立てて話を構成している。
要は昔のハリウッド映画の様な構成だということになる。
そこに当時、明治政府の流刑地だったため、多くの政治犯や死刑囚が、最悪の刑務所と謳われた「網走監獄」に送られたため。。。北海道は一般人が想像も及ばない過酷で劣悪な環境だったとされる。
まあフィクションなので、実際にあそこまでグロテスクな大惨事になっていたのかは別の話だが、「スーサイドスクワッド(自殺部隊)」自体は漫画ではなく実際にあった(日本だけでなく、西洋でも存在した)ので、頭に入れておくとお話がすんなり入ると思います。