でこぽん さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
仲間を信じ、前を向いて歩き続ければ、怖いものなど何もない
この物語は宇宙を舞台とした壮大なSFアドベンチャーです。ですが、それよりも私の心に響いたのは、もっともっとシンプルなことでした。
仲間を信じ、どんなときでも前を向いて歩き続ける。それができるのならば、怖いものなど何もない。
この物語は、それを熱く熱く語っています。
このアニメは、5日間の惑星キャンプを過ごすはずだった高校生8人と小学生1人が5千光年の彼方へ飛ばされてしまいますが、宇宙船を見つけて仲間と協力しながら故郷へ帰り着く物語です。
この物語で最も魅力的なのは、主人公のカナタ。
彼は宇宙船が操縦できるわけでもなく、優れた頭脳があるわけでもありません。どちらかといえば抜けたところがある男です。
でも、カナタは、どんなことがあろうと友達を見捨てません。自分の命が危険にさらされようが、友達を助けることを最優先します。
一言でいえば、お人よしの大馬鹿野郎です。
だからカナタがいると、みんなは安心します。いつも笑顔でいられます。
そして、この物語の次の魅力は人間成長です。
この物語に登場する若者たちは、それぞれがこの旅で著しく成長します。自分たちの運命に抗(あらが)おうとします。
それがとても感動します。
人は変わることができる生き物です。
きっかけさえあれば、誰でも成長できます。
私も、このアニメで勇気づけられました。
どんなときでも前を向いて歩き続ける。それは生きていくうえで最も大切なことです。
時代がどんなに変わろうが、この大切さは決して変わりません。
だから、この物語の舞台は宇宙でなくとも良かったのかもしれません。
仮に無人島に漂流したとしても、同じような感動が味わえたでしょう。