栞織 さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
賢治の童話の通りすぎて・・・・
「銀河鉄道の夜」をレヴューしたので、同じ監督のこちらの作品も。これも映画館で見ましたけど、この時はもちろん複合シネマです。ちゃんと最初から見たのですが・・・ラスト、あれはないなあ。しかしあれは賢治の童話のままなのです。そのまんま素直に原作の通りに描くとああなるしかない・・・。その意味で、大変気の毒としか言いようがない。だから少々脱線しても、最後話を盛った方がよかったと思います。それがとても残念でした。
作画などは「銀河鉄道」から何十年もたっているのに、また同じようにますむらひろし氏の漫画キャラで丁寧に作画してくれたのには好感が持てます。また絵本の世界のような世界観も「銀河鉄道」と同じです。だからものすごく終盤前には期待が高まっていたんですよ。小田さんの主題歌が流れて、映画館が明るくなって、「えっ、これで終わりかー」さえなければなあ・・・。それでも私、近くのスーパーのバーゲンブックで、この映画のアニメ絵本があったので、救済いたしました。今も蔵書しています。作画はすごい綺麗なんですよ。さすが「ムーミン」の名倉さんですよね。もちろん売り払う気はないのです。