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退会済のユーザー さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.5
作画 : 1.0
声優 : 1.5
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
地味すぎる。
おそらく最後にハウルの動く城を見て以降、ハウル以降のジブリ作品って見てないはずです。しかし、久しぶりにレンタルショップに行きジブリコーナーを見ていたら何故か「風立ちぬ」が気になってしまい約18年ぶりにジブリ作品を見ました。
今までジブリ作品で見た映画といえば「魔女の宅急便」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」「平成たぬき合戦ぽんぽこ」「ハウルの動く城」「となりのトトロ」「もののけ姫」と、元からそんなにジブリアニメを見てなかった自分ですが、久しぶりに見て見て思ったのがスケールが地味だなぁと思いました。
自分の中でジブリというのは壮大なスケールで描かれる、流血模写あり、戦火だけでなく、映像美の極みともいえる風景美が描かれる物であるという印象があり、今回の作品もストーリーがストーリーなだけに、男女二人の模写の中に、激しい戦争のシーンがあるのではないかと予想しておりました。
しかし、今回はその様なシーンはなく、結局最後まで戦闘シーンはありませんでした。
もちろんこの作品はファンタジーでも、強烈な反戦映画でもなく、一人の技術者の人生を描いた「自伝映画」であると思います。
ですので、期待した様な模写が無くても別に良いのですが、明らかに詰まらなくて退屈なシーンが前半多く、また変なドイツ人が出てきたり、警察が何かヤバいことをする事もなく、平然と進んでいくので睡魔に襲われました。
また、恋人となる女性との模写があまり無くて主人公の10年間の別にどうでも良いシーンを増やしてしまった事から、いまいちあの二人の関係に共感や共鳴出来なくて苦しみました。
しかし、最後の健気な二人の姿を見ていて正直かなりグッときました。
そこら辺はさすがジブリだなと感心しました。
それと終わり方は完璧だったと思います。あのような模写はさすがだと感心いたしました。
ですが全体的に見てバランスの悪い映画であり、別に見なくても良かったとさえ思います。
それと、宮崎監督はそれなりの考え方があるからこそ庵野監督を起用したのでしょうが、他の声優陣と比べるとあまりに素人の演技で気になりすぎて作品に集中できませんでした。
僕は芸能人を声優に起用するのは賛成派ですが、今回はあまりに個人的な感情を優先しすぎて観客の事を何も考えていないなと思いました。
どちらにせよ、開始1時間以上経っても面白くならず、少しグッと来させる程度では良い映画とは言えないと思います。