マーティ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「道」というものは自分で切り開くものだ
ジョジョ3部は全48話。原作は既読。
最近、オリラジの中田敦彦のYouTube大学でついにジョジョ3部の解説がありました!その解説を受けて、自分も久々に見返したくなって全話見ました。僕は学生時代はジョジョを漫画アニメを見返していましたが、大人になってからあんまり見返してませんでした。だから「思い出補正」で面白いと感じているかもしれなかったんです。
でもね、全話見て、今見てもめちゃくちゃ面白かったです。中だるみも感じなかったし、あっという間に見終えました。僕のジョジョに対する面白さは、思い出補正ではなく今見ても面白いということが証明されました。
改めて見返しての、ジョジョ3部の魅力は・・・
①王道少年漫画
②ホラー・サスペンス・ミステリー要素満載
③味方も敵もモブも癖の強い、個性あふれるキャラ達
④キャラの信念の強さ
⑤アニメの補完、演出の素晴らしさ
・・・といったところ。
①と②について、一昔前のホラー映画を髣髴とする、おどろおどろしいホラー要素、未知なる敵との遭遇が恐怖を引き立てるわけです。敵の正体がわからないからこそ、ジョースター一行は敵の正体や弱点、穴を探るべく頭をフル回転させながらなんとか穴をついて勝利を勝ち取るわけです。
その穴を見つける途中で、ストレスのたまる展開も多いです。敵が執拗に攻撃を仕掛けてくるし、嫌がらせをしてくることも。でも最後は少年漫画らしい、スカッとさわやかなラストで閉めるため、爽快感があるわけです。
③と④について、ジョジョのキャラは皆が一癖も二癖もあり、加えて信念が強い。しかし一方で人間臭いところもある。だから感情移入できる。
味方も敵も、途中でくよくよしたり迷ったりしない。味方は最後までDIOを倒すために突き進むし、敵もゲスイキャラはとことん下衆さを貫く。良い悪いは置いといて、皆自己肯定感が高いんですよね。だから見てて清々しいし、視聴者である僕も悩みとか吹っ飛ぶ感覚がするんです(笑)。
また妙な一人ひとり妙なプライドを持っています。最終バトルのDIO様を見ればわかりますが「早くとどめを刺せばいいのに!」と思うかもしれません。でもこれでいいんです。このめんどくささがジョジョなんです。こういう穴とか欠点があるからこそジョジョのキャラって魅力的なんだな、とつくづく実感します。
・・・とまあ、ここまでだと漫画のことですけど、⑤のアニメに関して言うならば、結構見たかったところを補完してくれました。素晴らしいアニメ化だったと思います。
家出少女(アン)が飛行機で帰るところとか、承太郎とジョセフがスージーQと電話で話すところ(ちゃっかりスモーキーブラウンの雑誌もあり)、全員で写真撮影、ポルナレフとイギーのじゃれあいとか、あとはOP、EDの演出とかも最高でした!
最後は長い旅を一緒に終えたかのような、そんな清々しい気分でした。笑いも悲しみも全てひっくるめて、最高の冒険だったと思います。
これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。