STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は既読。
原作は既読と書いたが、内容的にはもはや別物。
聞くところによると原作者の筒井 康隆氏は自分の小説の他媒体化の際、原作と同じだと意味が
ないと思っている人らしく(「同じなら原作を読めばいい」ということなのかな)、深田 恭子氏
主演のドラマ版もこれまた原作と異なるものだったし、「時をかける少女」などの他作品も
そういった傾向にあることを考えるとこれはこれでいいのかなと。
事件の解決のためには金の消費は惜しまなかったり、登場するハイテクガゼットの数々は資金が
ないと開発できなかろうで、神戸 大助の行動は確かに富豪刑事と呼べるものだが、原作小説は
その金の使い方自体や使った結果がなかなか面白いものであったので、その辺の妙が
引き継げていないのは残念。
そういう点では「ハイテク刑事」としての面白さはあったが、「富豪刑事」としての面白さは
あまり感じられなかった。
本作独自の特徴としては加藤 春という第二の主人公の存在。
大助と春のバディものにしたいように見えたが、あまりバディ感が感じられないまま終わって
しまった。春のトラウマ克服もいまひとつだったような。
同じようなものとしては「現代犯罪対策本部準備室」の面々も一癖も二癖もあるような紹介を
された割にはさして出番もなく終わってしまった感があり、チームものとしても印象が薄い。
神戸 鈴江も存在感こそあれ、ストーリーにはあまり絡むことなかったしで、総じてキャラの
活かし方があまり上手くなかった印象。
2020/10/18