pikotan さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
1期とは別物
本作はゲートキーパーズの続編で、前作から約30年後の2001年の日本が舞台です。
2001年と言えばITバブルの崩壊等による景気の悪化と失業率の増大、アメリカでは同時多発テロの発生など、世界中に未来を悲観する暗い空気が蔓延していた時期で、前作同様に社会情勢を反映した内容となっています。
そのため前作にあった明るさは皆無で終始暗く沈んだ雰囲気の物語でした。
ただし本作では原作、脚本、監督を山口宏さんが務められており、作風の180度転換は社会情勢の反映以上に監督の影響が大きいように感じました。
山口監督は数多くの人気作の脚本や監督を務められている方なので、本作も単体で観れば完成度の高い作品に思えますが、前作の明るい雰囲気が気に入った者からすると期待したものとは大きく異なり残念でした。
話が少し逸れるので畳みます。{netabare}
ところで「超時空世紀オーガス」という作品をご存じでしょうか。
超時空要塞マクロスに続き制作された超時空シリーズ第二弾です。
で、このオーガスにはオーガス02というOVAがあって一応は続編ですが、これがオーガスとは全く異なる物語となっています。作品舞台が200年後の別次元なので仕方ないですが。
オーガスがお気に入りだった私は続編のOVAが出ると知ったときは歓喜しましたが、視聴したら全くの別物でショックを受けたことがあります。
このオーガス02の脚本を担当されたのも山口さんだったので、今回ゲートキーパーズ21を観たことですっかり忘れていたオーガス02のことを思い出しました。
おかげでオーガス02をあにこれの棚に入れ忘れていたことにも気づけました。{/netabare}
ゲートキーパーズ21は私の好みとは異なりましたが、作品自体のクオリティは高いのでそれなりに満足感は得られました。最近の粗製乱造されたアニメよりは遥かにマシだと思います。