栞織 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
黒銀を応援していた
ダーカーは当時熱心に応援していた作品で、通常のアニメムックの他に、アニメ制作会社が使っていたらしい?設定資料集まで買ってそろえてます。それぐらい好きだった作品で、もうあれ以上作られないのが残念でたまりません。黒がとにかくかっこよかった。銀がとにかくかわいかった。毎回すごく見るのが楽しみでした。特に一期が。二期はGが出て来たのが難点だったし、黒がひげおじさんになってしまっていたので、かなり減点ですね。ヒロインも銀じゃないし。それでも二期の最後まで見ましたけど。二期のラストで銀の中の悪い銀?が、蘇芳を黒のいない別世界に封印してしまうのは、まどマギでもそういうのあったけど、よっぽど黒が好きだったんだなあと思った。でもドラマの中ではそれははっきりと語られずに終わってしまいました。例の銀を御姫様抱っこで黒が歩いていくだけで・・・・。そういう、恋愛をダイレクトに語らない姿勢がこのドラマには顕著だったです。しかし全体として見たら恋愛ドラマなんですよね。
しかしアニメ誌で最初キャラ設定を見た時には、銀は顔とか意地悪そうな表情に描かれていて、ここまで可憐なヒロインになるとは思ってもみなかったです。ほとんどしゃべることのできない銀の設定から、綾波のエヴァの亜流作品のひとつだと思うけど、さらにそれを推し進めた感じの作品ですね。銀が笑うことができず、指先で口を笑った表情にする場面は、おそらく忘れることができないでしょう。キャラ設定表の余談をさらにすると、銀や黒などのデザインにはトーベヤンソンさんの「ムーミン」のイラストの影響が見てとれ、「ムーミン」シリーズの中には笑ったことのないニンニという少女が最後に笑うというお話があります。おそらくあの話がスタッフの人たちは好きだったのでしょうね。
黒たちの契約者チームもバランスがよかったし、サブキャラの探偵社の人たちとかも面白かったです。SF設定もよかったと思いますが、物語の中で解明されない謎がたくさん残ったのは残念でした。でも最近の作品にはこういうものが多いので、あきらめています。ハードボイルドというよりは、せつない系作品だったと思います。