蒼い✨️ さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
おげれつの名に恥じないアニメ。
【概要】
アニメーション制作:GRIZZLY
2019年4月17日に発売された2話構成のOAD。
原作は、おげれつたなかによって『Pixiv』で不定期連載中のweb漫画作品。
単行本は幻冬舎から発売。
監督は、吉村愛。
【あらすじ】
山奥で陸の孤島状態になっている全寮制の男子校・私立モリモーリ学園に、
父親の転勤の都合により、ノンケボーイの遠野高志が東京の進学校から転校してきた。
クラスにまだ馴染めずに浮いていてアウェイな気分に浸っていた遠野は、
声をかけてくれた同級生でサッカー部の矢口恭介と友達になったのだが、
男と話す時の矢口の顔は何故か赤い。矢口から校則で一年間は部活に所属しないといけない、
と教えられてサッカー部に勧誘されたが、運動に向いてないと遠野は断った。
ならば文化系だなと遠野は調べたのだがこの学校の文化系は、
「吹奏楽部」「軽音部」「写真部」「演劇部」の4つしかなかった。
一番楽そうな写真部を選択して、入部届を教師に提出して部室を訪れた遠野だったが、
扉を開けると大人のおもちゃで遊んでいる(悶絶してる者が一名)変態野郎共がいた。
五人の変態、もとい美少年に歓迎される遠野。
彼らこそ、写真部(別名・ヤリチン☆ビッチ部)の部員だった。
狼狽える遠野であったが、もうひとりの入部希望者の加島優が現れ、
一緒に部活内容を説明されると、それは男同士で○。○○をするヤリチンでビッチな集団であった。
部員のノルマとして月で五人食え!一ヶ月後までに誰とも○。○○していなかったら、
その場で先輩たちから集団で無理やり▲▲▲▲されると宣告される遠野と加島だった。
非常識な活動内容を説明されたあとも何故か入部を取り消さない遠野であったが、
その日から彼は男同士の関係を意識する日々を送るようになるのだった。
【感想】
この冗談みたいな舞台設定で中身はグチョグチョネチョネチョした男色アニメ。
男同士で手をつなぎ、舌を絡ませて熱い吐息とともにキスをする。
頬を赤らめてはドギマギする主人公・遠野らを筆頭にまっとうな男と男の友情関係はなく、
すべてはホモカップリングが前提の人間関係と展開。
そこに『ありえない!』と文句をつけるのは、
うどん屋でカツカレーが食べたかったと言うようなクレーマーでお門違い。
あるがまま、なすがままを受け入れて視聴者の情欲を満たすのが正しい観賞かと思われます。
登場するイケメンが腹筋の割れた細マッチョでセーラー服を着て○。○○に励んでいたり、
紫のパンツとブラを身に着けてモッコリしていたりで、
木多康昭の漫画的な汚さを目の当たりにして、笑って良いのかキショイ!と叫ぶべきなのか。
非常にマニアックな作りであり、きわめて視聴者を選ぶ好事家向けと言っていいでしょう。
先輩方が脱いでは汗、よだれ、鼻水を垂れ流しての汁っ気たっぷりの男同士の濡れ場シーン。
男同士で、もじもじと科を作って身を捩り喘ぎ声をあげて腰をふる姿がこのアニメの売りなのですが、
最後までやっちゃう、その気合の入りぐあい故に『キモい!』と言われても仕方ありませんね。
て言いますか、R15+指定(15歳以上の方が鑑賞可能)な作品ですが、え?何でこれで18禁じゃないの?
てぐらいホモに耐性ない人が見ればショックをウケること間違いないですね。
その過敏さと溢れ出す色気が男性のもの?と言えるのかは疑問点。
キャラの外面は男でも内面は妙に女々しさが溢れ出しているなと思えることもしばしば。
やはり、このアニメはリアルなホモ男子の生態を模したものではなく、
腐女子の妄想を具現化した非現実的な架空のイケメン男子たちが悶える姿をひたすら楽しむ、
キャラ付けも展開も過激な性描写も、首輪をつけられた美少年が苦悶する姿を楽しむが如くの、
腐女子の観たいものを見せる欲望まみれの鑑賞会みたいなものであって、
こうした腐女子のニーズを満たすファンタジー的なものとして割り切るのが正解なのでしょうね。
え?そんなの最初からわかりきってる?はい…そのとおりですね…。
個人的なことを言わせてもらえば、同性による恋愛が作品で描かれることには忌避感は無いのですが、
人間関係、心と心の交わりがもたらす『尊さ』を見ていて気持ちよくなりたい派ですので、
キャラのリビドーが強すぎる、こういったガツガツしたアニメはだいぶ合わなかったかな…。
ということで、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。