まにわに さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
着地失敗
アホっぽい話の進め方はわりと好み。
1話: {netabare}話として体操を続けるわけだから、辞めない理由が必要になってくるわけで、言いそびれるのは引退を迫られる現状がまずあって、言えない理由があるとすればそれが辞めない理由だからだが、ここでは言いそびれる繰り返しがただの繰り返しになっていて、結局言えない理由が必要なくなったので辞めない理由も必要なくなったという仕組み(とくに娘に対しては)。
依然として辞めない理由が必要なのに変わりはないが、仏壇前で引退と言ってて、その後の言い回しが曖昧で、この感じだと侍を辞めて忍者になるとか?{/netabare}
初見ではよくわからなかった話がいくつかあった。
これは、私の感覚がずれているのか、誤解させるように作られているのか、単にこの話作りが私に合わなかっただけなのか。
たとえば2、6、9話: {netabare}2話(突き放して無茶な練習をされると余計に心配になる)とか、3話とか、6話(誕生日にほぼ一緒にいたことがない)とか、9話(レオの挫折が抽象的なのは、捻挫程度で、バレエで忍者だから)とか。{/netabare}
ポイントがずらされるような要素がいくつかあって、主題か主体を取り違えたためだとは思うが。
なかでも、初めは不出来な話と思ったが、改めて見て評価が逆転したのが8話で、
8話: {netabare}体操も常に新しいものを取り入れて、という話。それを、侍vs忍ではなく大奥vsくノ一で表しているのが味噌。
"大"女優になりたいと言わせるオチで、大奥でもないし、vsでもないところが、1話と感じが似ている。{/netabare}
最終話はこれを振りにしていて、
最終話: {netabare}vsな話。夫vsなら、相手は妻。妻vsなら、相手は娘。侍vs忍が克服対決で、vs妻で成功が克服であり、レオにそれが克服だとわかるには以前に失敗を見ている必要があることまではわかる。しかし、なぜ2回なのか、なぜ屈伸なのか、妻とのやり取りに理由があると思うのだが、そんなのがあったかまったく思い出せない。{/netabare}
落ちそうで落ちないのは、鉄棒の離れ技に似ていると言えなくもないが。