かんぱり さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まどかとほむら
この作品、最初と、中盤と、そして終盤と。私の感想がどんどん変化していきました。
感想をどうまとめたらいいのか迷いましたが、私が見て、感じた順にそのまま書くことにします。
★ネタバレ感想注意です☆
まどかはやさしい家族と友達に囲まれた平和な日常を過ごしている、普通の女子中学生。
そこに美少女だけど冷たい感じの転校生ほむらが現れて、まどかの日常がどこか変わっていく。
ある日、不思議なかわいい生き物、キュウベエを助けたまどか。
まどかは、キュウベエに魔法少女になってほしいと頼まれますが・・
魔女が登場するときの映像表現が独特なシュールな感じで、面白い演出だなぁって思いました。
でも夢に出てきそう(-.-)
魔女って一体何なのかよくわからない。
なぜ出現するのかも。
キュウベエってどこから来たの?
ひとつ願いを叶える代わりに魔法少女になれるってところもなんとなく違和感を感じて。
だって「自分の欲するもの」と引き換えに魔法少女になるって、まるで悪魔に魂を売り渡すみたい・・
魔女に殺される魔法少女マミ。
そして集団自殺しようとする人たち。
いったい敵って何なんだろう。
事故で体が不自由になった男の子を救うために魔法少女になるさやか。
一度魔法少女になってしまったら、救われる望みがないと話すほむら。
救われる望みがないって・・それって絶望ってことじゃないの?
なんだかすごく重い話に感じてきたこの物語。
キュウベエの笑ってるみたいな顔にもだんだん違和感を感じてきて・・
弱い人間を魔女が食う。
その魔女を魔法少女が食う。
それは当たり前のこと。
魔法少女キョーコが話すその言葉。
そしてまどかに魔法少女になることをやたらと勧めてくるキュウベエ。
そして衝撃的な事実が・・
ソウルジェムが魔法少女の本体そのもので、体は魂の抜け殻!?
なぜニンゲンは魂の在り処にこだわるんだい?と淡々と話すキュウベエに当初抱いていたカワイイ感情はなくなっていました。
そして知る魔法少女の、魔女の正体。
キュウベエの語ることは理解したくないけど、キュウベエから見た人類って、たぶん私たち人間が作物とかを見る感覚なんだね。
10話以降の展開にやられました。
これはほむらの物語でもあるんだって。
まどかの決意はほむらがいてくれたからできたこと。
まどかを救いたい。それが私の最後の道しるべ・・それはほむらの希望。
それを知ったまどかは、ほむらの、そしてほかの魔法少女たちの希望を守ろうと決意します。
魔女のいない世界を願って。
決意したまどかを引き止める母親とのシーンを入れたのは良かった。
まどかを大切に思っている人との別れをきちんと描けたから。
ラストについてはなんて書いたらいいのか・・
これは見た人が見たまま感じ取れればいいのかな。。
見終わって。
ここに書いたほかにも、キョーコとさやかの関係や、ワルプルギスの夜についてなどなど、色々と考えてしまうことが多い作品でした。
たぶん、もう一度見たらまた新たな感想が生まれるような気がしています。
評判どおりの作品でした。