Dave さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
惜しい!
1. 途中からグダグダ
最初の数話は面白いかなと思ったんですが、なんか途中からよくわからなくなって。加えて後述するキャラクターと戦闘シーンの没個性でマンネリ化して、後半からは早く終わらないかなーと思いながら視聴していました。ずっと画は暗いし、戦闘シーンも飽きたし、そもそもなんかよくわからないし…AICO、愛子、柚葉!? 題材はおもしろそうなだけに、ちょっと勿体なかったですね。
2. SFこそシンプルに
生命倫理とか「魂ってなんだ」とかのテーマを扱いたいのはわかるんだけど、もうちょっと話をシンプルにしないと。おそらくいろんな設定考えて、それっぽい固有名詞をたくさん作りだしたんだと思うんだけど、さらっとアニメでそれを口にしても視聴者にはなんのこっちゃら。まったく違う作品ですが、SAOシリーズで最悪評価のアリシゼーションなんちゃらも同じ轍を踏んでいて、結局はフィクションで実現不可能なことを、あーでもない、こーでもない、とそれっぽく科学的()にごちゃごちゃと説明しても意味がない。制作側はそれで「きちんとロジカルに」と思っているのかもしれませんが、意味が分からないし結局は空想なので。
3. ルールがあってこそ面白い
それとSFの場合【どこまで可能か】をきちんと最初に線引きしておかないと、何でもトンでも科学で解決できてしまう。ルールはシンプルにして、〇〇はできる、これ以上はできない、という枠を視聴者も共有する必要があります。その制限をSFで都合よく突破してしまっては、興醒め。厳しい二者択一の中に葛藤があったはずなのに、やっぱりどっちも…なんて言い出したら、初めからそのトンでも科学で全部解決したらいいじゃん。
4. 誰だっけ?
それと設定上仕方がないんだろうけど、戦闘シーンになるとみんな似たようなパイロットスーツみたいなの着てフルフェイス・ヘルメットになってしまうので、だれがだれだか。加えて暗い体細胞内みたいな閉鎖空間で戦うもんだから、戦闘シーンもなんかよくわからず。ちゃんと動いているんだけど、違うことしててもなんとなく同じに見えてしまって、その表現には失敗しているように思います。
5. 迫力のなさ
「敵」がスライムみたいなのも、倒した感がない。対抗兵器もチュン、チュン、みたいなビーム兵器で迫力がないのも残念。圧倒的に無力であれば(例えば初期の「進撃の巨人」)、それはそれで緊迫感があるんですが、場当たり的な対処はできるという中途半端さ。
そういうわけで、ちゃんと作ったアニメだとは思うのですが、イマイチ視聴者にウケない区品に仕上がっちゃった印象です。