栞織 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心に刺さった・・・・・
UCであんな形でシャアが再登場してしまったので、いろいろとあれな今ですが、やはり私が一番泣いたガンダム映画はこれです。しかしUCでのシャアの髪型はどうにかならなかったのでしょうか。安彦氏の漫画でこのデザインのキャラがすでにいたのは知っていましたが・・・・。閑話休題。
私もファーストの時のシャアはかっこいいと思いましたが、その後のZの途中で見放したので、この逆シャアも当時映画館まで見に行きませんでした。自分語りですみません。で、レンタルで後日見たわけですが、ラストで膝を抱えて号泣状態でした。それぐらい、当時はショックだったし衝撃的だったです。まずアムロにセイラやフラウ以外のチェーンという女性がいるところでアッパーパンチで、そして新キャラのクェスがああいう性格で、しかもシャアが利用しているようで気に入っている描写があり、え、ララアはというと、ララアには傷つけられたと思っているらしく、別にナナイという愛人がいます。これ、こういうサーガもので一番大人っていうか、もう今では別の女性とつきあっているというケースではないかと思います。当然私みたいな視聴者はおいてけぼりでした。すでにZでアムロにはベルトーチカがいたわけですが、およそ日本人の感覚ではない感じです。ロボットについての解説ができなくてすみません。確かに日本には「源氏物語」という恋愛文学があるわけですが、ここまで男女関係が乱れているアニメは他にはないと思います。しかしそれも「大人の世界なんだなあ」という事で、自分を納得させながら見ました。クェスはとんでもないわがまま娘で、髪の色がZの中では好きだったフォウ・ムラサメと同じなのも酌でした。シャアの地球寒冷化作戦は、誰が見てもおかしい論理ですが、「地球がもたん時が来ているのだ」という謎理論で実行されようとします。しかも政治家たちにもそれについておかしいという話はあんまり出ないで話は進みます。とにかく謎世界だったわけですが、ラストまでドラマとしては隙のない組み立て方で、それでラストでアムロとシャアが死んでしまったので泣いてしまったわけです。しかしUCで別人かよくわかりませんが(クローン体ですか?)またシャアは登場したので、拍子抜けしたわけです。(UCはそれ以外の部分はよくできているので気に入っています。)
まあそういう「猛烈しごき教室」みたいな内容で、しばらくは私もDVDを買って持っていました。シャアがアムロたちにサイコフレームの情報をわざと流すのは、「あしたのジョー」の力石的でかっこよくはありました。しかし男女関係がすごかったので、もういらないと思って、ある時中古やに売りましたです。話としては大人のドラマだったとは思いますが、私はああいう男女交際するような器量は持ち合わせていないし、したいとも思わないので、とにかく私にとっては遠い作品だという事です。この映画は作画も荒れていて、安定していないのも好きでなかった理由のひとつです。動きがきれいな場面もあるけれど、ぶつ切で出てくるという感じです。アムロとシャアの一騎打ちの場面はBGMのつけ方とかかっこいいと思うけど、いろいろと不自然すぎる世界でした。まとめると私には早すぎた世界でした。まさに三倍速だと思います。犬死だったギュネイがかわいそうでした。点数をそれほどマイナスにしていないのは、監督が怖いからです。