シャベール大佐 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
SFと時代劇とゾンビ物をミックスしたら出来上がった奇妙なアニメ
感染すると「ジビエ」と呼ばれる怪物になってしまうウイルスによって荒廃した、近未来の日本が舞台のアクションアニメ。全12話。
物語は、江戸時代からタイムスリップしてきた侍の千水と忍者の兼六が、ジビエ研究者の助手であるキャスリーンと出会い、彼女やその仲間たちといっしょに旅をしていくことになる、みたいな流れ。作風は、SFと時代劇とゾンビ物のごちゃ混ぜというか、各ジャンルから定番ネタを寄せ集めてきたような感じで、目新しい要素は特にないのですが、それらが合わさって出来上がった作品は、なんだか奇妙なものでした。キャラ、設定、展開、演出、BGMなど、とにかくすべてが古臭くて、ダサいです。ただ、それがあまりにも突き抜けていて、笑える場面がたくさんありました。別にギャグアニメとして作られていたわけではないと思いますが、笑いを期待して観る分には、毎週そこそこ面白かったです。
作画は、静止画だらけで、かなり低レベル。音楽は、昔の時代劇のような戦闘シーンのBGMなどは流れてくるとつい笑ってしまいますが、OPは普通に悪くなかったです。声は、ヨシナガ博士の池田秀一、キャスリーンの藤井ゆきよ、雪之丞の羽佐間道夫などが目立っていました。
最後まで観終わって、客観的には良い出来とは言えないアニメだったと思いますが、個人的には決して嫌いではなかったです。よくこんな変てこなものが2020年の新作として生まれてきたなあ、と逆に感心してしまうような作品でした。