たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現代日本と中国史
小野不由美さんといえば、アメリカのホラー小説界の巨匠スティーブンキングの作品にかなり影響を受けた文体で知られている(「屍鬼」なんか特に)日本のホラーSF小説家であり、「宮部みゆき」の次に語られる女流SF作家である。。
その巨匠の「十二国記」は、中国の「春秋戦国時代」に強く影響を受けた歴史ロマンであり、個人的には「屍鬼」よりも断然好きである。
とりわけ、この時代の作家は「菊地 秀行」の影響が根強く、ところどころエログロ描写にその一端が見えるが、基本的には女性的な感性の世界観なので、さほどきつい描写は少ない。
作品のアニメ化は正直そういった原作が持つアングラなイメージから程遠いものの、NHKの大河ロマンアニメとしては非常に良い出来であり、もう少し大人向けに作ることがあったら傑作だったと思う。
まあ、当時2002年位の時代は、現在ほどアニメに力を入れていないと思うので、贅沢な悩みだとは思いますが。。