はるせ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いい作品だが、惜しい部分がたくさんある。
【獣人】と呼ばれる人型の獣がいる世界。
その世界では獣人が人間たちにある程度の差別を受けているので、獣人専用の街を作り平和に暮らすというお話。
全12話構成でオチまでたどり着く。ただ少し《後半の早足》が目立ちマイナス点です。
これなら野球回は要らなかったと思います。さらにイルカ・ワタリアホウドリ・ナズナ登場回が各1話の計3話になっていますが2話に切り詰めても良かったと思います。
そうすれば2話余裕ができて最終回のまとまりがうまく言ったと思います。
【尺が足りないせいであいまいに終わったような気がするのは2点。】
・子安さんの役回りももうちょっとしっかりできたでしょうね。アレじゃシルヴァスタの足として働くモブと変わらない。彼の目的が本当にただナズナが好きで助けただけなのか。(キモいおっさんと言われてますが)
獣人サイドから人間をこうしたいとか、人間を操る獣人のアランへの復讐に燃えるとかいろいろできたのでは。
・ミチルとナズナに不思議な変身能力があるのはなぜなのかが解明されてないような気がします。タヌキとキツネだから?化かす?原理は。。。?
【あと細かいところ。】
2話のラストでミチルが怒りますが、シロウに対して怒っているのか獣人に対して怒っているのか、男性女性の差別に怒ってるのかいまいちわからなかったです。
5話、野球をする回なのですが、これが本当にいらないとしか思えませんでした。昭和スポ根アニメの匂いを出す監督や、子どもが作ったような適当なデザインのキャラが登場します。OPにはでないのに最終回まで何度も出てきます。出てくんなよ。
7話でアラン(金髪の人)を暗殺しようとした渡り鳥の素性も少しは出してほしかった。雇い主は何の目的だったのか。
9話、横流ししてた輸血パックを、正式な病院の治療を受けている人の輸血として使われることがあるのだろうかw
11話ライブのあと、会場でボリスが叫んだことをみんながホイホイ信じていくのはツッコミを入れざるおえなかった。「皆、もうちょっと疑おうよw」(尺不足)
まとめ
セルの枚数や描き込みが足りないのを観ると、低予算ながら頑張って作ってる感じがしました。全話を通してのストーリーは好きです、大まかな謎はほとんど回収しましたし、きれいに終わってます。ただちょっと「そこでそうなるかな?」と感情の起伏に変ところがあるくらいです。
ケモナーじゃない人でも観て楽しいと思いますよ。主人公のミチルとナズナはかわいいですから。
2020年春アニメ