TimuTimu さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3人を取り巻く愛憎劇に涙です
ゲームは未プレイですが、ゲームでは評価が高く、厨二臭さが売りのニトロ+作品という点、虚淵玄氏の処女作品という点で視聴しました。
感想としては、終始悲しい結末が印象的でした。
シナリオのクオリティとして粗は目立つものの、時代背景と作者の処女作と考えると良くできた作品だと思います。
その中で、特に共感したのはキャルでした。
私も最初は学生編以降は蛇足でつまらないものだと思っていましたが、キャルに感情移入してしまうと後半のシナリオも中々良いものだと感じました。
あの懐中時計がキャルにとって唯一の拠り所である玲二に対する愛と憎の象徴であるとすれば、あれが鳴り響くたびにキャルの心の声が聞こえる気がして鳥肌が立ちます。
とすると、意図しない出来事があったとはいえ、中途半端なところでキャルに愛情を与え、殺し屋にしてしまった玲二の罪は深く、その報いが訪れる日は来るという意味なのかなと思いました。
「LEON」、「GUNGRAVE」、「BLACK LAGOON」等ハードボイルド系が好きな人はご視聴ください。