「戦翼のシグルドリーヴァ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.6
感想・評価
263
棚に入れた
738
ランキング
2806
★★★★☆ 3.3 (263)
物語
2.8
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

マブラヴオルタの試金石 要はこの通りやったらダメだということ

キービジュアルの主人公が気になったので視聴開始。

【作品概要】
 世界に突然現れたピラーという、人類に敵対する異種生命体?
 人類が保有する通常兵器では無力化することができず、防戦一方。
 そんな中、自称神オーディンが人類を助ける力を与えるとのたまい、
 ワルキューレという神の加護を得た女性パイロットを与える。
 何故か旧式プロペラ機で戦場を飛び交うワルキューレ。
 人類の存亡をかけた戦いが始まる。 

【作品に対する感想】
 まず設定がマブラヴオルタネイティブに非常に似ていると感じました。
 まあ、マブラヴオルタも2006年の作品で、もう15年経つので
 類似作品が登場してもおかしくはないのですけどね。

 ただ元マブラヴオルタ信者としては、似た設定だけに余計に粗が目立つ
 評価になってしまいました。
 この辺は私の出会ってきた作品によるバイアスもかかると思うので、
 あまり参考にならないかもしれません。

 細かく書きませんが、私は素直に感動することはできませんでした。

 ➀キャラの深堀があまりに浅すぎて感情移入ができない
 ➁コメンタリーを見る限り、色々設定は考えられているようですが、
  作中でそれがほとんど伝わってこない
 ➂マブラヴオルタの名シーンをかじった様なシーンがあり、どうも鼻につく。
 ➃種の存亡の危機の割には、危機感、悲壮感がなさすぎる
 ➄無駄なお色気シーンが多すぎる

 ガチの人類存亡の闘いが描きたかったのか、
 そういう前置きの上でのキャッキャウフフが描きたかったのか
 中途半端になったように思えます。

 そんな中でよかった点を挙げるとすれば、
 ➀六車宮古の覚悟
 ➁駒込アズズと皆さんの会話劇
 ➂戦闘シーンのカロリーの高さ
 ですね。

 いちおう各話の感想を残しておきます。
{netabare}

1話

設定がマブラヴっぽいなあ…。
なんで人類って救いの手が差し伸べられるんだろう?
つかF-15らしき機体やステルスっぽい戦闘機が飛び交う中、
なんでプロペラ機で機銃なん?
羽生えたのはもはやこれはギャグアニメか?と1話切りに傾く。

ところがクラウディアが日本に転属が決まったあたりから風向きが変わります。
細かい設定の無茶は置いといて、会話劇が面白い。
キャラが立ってます。
千葉繫さん生涯現役ですね。

3話
六車宮古の深堀回。
とにかく明るい六車と言わせんばかりの
アホっぽさの娘が突然見せた慈しみ。
変人が普通のことをしたら、普通の10倍好感度上昇の
マジックに掛けられているのを自覚しながらも、ヤバい!
気休めと分かってても役割を演じる。
こういう強さを見せられるとグッと惹かれます。

4話
先週株爆上げだった宮古が再び墜落していく。
なんなんだ!?
男どもアホすぎ。
水着回もいいんですけど、もうちょいキャラの深堀が進んだ後の方が
より萌えるってもんじゃないでしょうか?
しかし「食い込むー💦」って水着だろうが対Gスーツだろうが
変わらんのでは?

5話
新キャラと園香が微妙な空気。
ここまであまりスポットが当たることがなかった園香の回。
ピラーへの総攻撃の作戦立案が進む中、
重苦しい空気が立ち込めます。

6話
オーディーンがよくわからない立ち位置のまま、
ピラーへの総攻撃。
身内のリスクを背負ったままやるかなー?
詰めの甘さを感じます。
北欧神話はよくわかってませんが、トールって・・。
あれがラスボスですかね?

7話
ピラーの中って異空間?
いくらなんでも広すぎますよね?
敵方の意図などが解らないうえに状況だけがどんどん
上乗せされていくので、ちょっとストレスです。
あと「人間をなめるな」がマブラヴオルタっぽくて
ちょっと鼻につきます。
園子はどうやって生き延びたんでしょうか?

8話
物語の収拾がつくのか心配になってきました。
コメンタリーを聞く限り、設定は確りされているようですが、
作中の情報だけでは説得力の面できついかもです。
変に水着回やってる暇があったらガチで行った方が良かった気がします。
キャラに感情移入できないまま、物語を進めてもどうも
心揺さぶられません。

9話
バトルシーンは圧巻です。
戦闘機の機動はよく考えられて描かれているような気がします。
よくあんな障害物だらけの空間を飛べるなという突込みは
なしの方向で。
宮古はアホかもしれないけど強い子だなー。


10話
えーと。
現実を直視できてないおバカな神様が、自作自演の最終戦争を
やりたかった…そういうことでしょうか?
一気に評価がダダ下がりになってきました。

11話
お着換えシーン要りますか?
ガチ真面目で通した方がいい気がします。

12話
なんだろう…
設定を生かしきれず、熟さないままの果物を食べたら不味かった。
そんな感じでした。

{/netabare}

 以下、シグルドリーヴァとは関係ない話なので畳んでおきます。
 本作とは全く関係ないですが、マブラヴオルタがついにアニメ化です。
{netabare}
 原作ゲームに死ぬほどハマった私ですが、
 名作崩壊になりそうで正直恐ろしくてしょうがないです。
 マブラヴオルタはもう15年前の作品であり、
 原作を知っているから説明省略ね。という手が使えません。
 世界観は柴犬、トータルイクリプスで数%の人が知っているとしても
 キャラの深堀をして愛着を持たせるにはどうしても時間が
 必要だということがシグルドリーヴァで証明されたようなものです。
 人となり、覚悟、想い…いろんなものを知って共感するからこそ、
 物語に重みが生まれ、心揺さぶられる。
 絶望的な状況だからこそ、人の温かみを感じる。
 
 シグルドリーヴァのダダ滑りから、マブラヴオルタの成功には
 ものすごく高いハードルが約束されたと感じました。 

{/netabare}

投稿 : 2020/12/28
閲覧 : 193
サンキュー:

18

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