シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とりあえず「終わり良ければすべて良し」的な満足感はある完結編
リア充を嫌う、ひねくれた高校生・比企谷八幡を主人公にした学園ラブコメの3期。全12話。
内容は、完全に前作からの続きで、タイトル通りの完結編となります。個人的にはこの作品、1期は思春期特有の痛々しさを、皮肉や自虐やブラックジョークなどで笑える内容にしていて楽しめたのですが、2期はその笑いの部分が後退して、なんだかずいぶん暗くなっていたという印象でした。で、この3期を観たわけですが、基本的な雰囲気は2期と同じような真面目路線。内容のほうも、小さな問題を一大事のように描く傾向はこれまで通りで、つまらなくはないけれど、それほど面白くもないかな、といった感じで眺めていました。ストーリー上で、雪乃の母が壁のような存在になるのは親という立場的にもわかるのですが、大学生にもなって高校生を相手にしている姉については、作品内では大きな存在なのに、いうほどたいした人物に見えなくて、ちょっとどうかと思います。ただ、作品の終盤、ラブコメとしての着地点を、ひねくれずに真っ直ぐ描いていたところは、とても良かったです。あと、どうでもいいですが、平塚先生の「初芝!」のところは不意を突かれてちょっと笑ってしまいました。
作画は綺麗。声、音楽も悪くなかったです。
最後まで観終わって、八幡の選択に対する個人的な好みは人それぞれあると思いますが、とりあえず物語としては、「終わり良ければすべて良し」的な満足感がありました。1期から総合すると、主人公やヒロインには十分な個性や魅力がありましたし、内容に青春っぽさも感じられて、まあまあ良い作品だったんじゃないでしょうか。