saitama さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
魔女の旅もの。期待が大きすぎたかな? 作画だけは良かった。
原作未読
■1話視聴
なんの事前情報無しに観始めた。で、いきなり驚かされたのが、作中に手の動きがたくさん出てくること。スケッチでもデッサンでも多少かじった人なら説明無用だけども、手を描くって本当に難しい。手抜きアニメでは手を出さないためのポーズとかを無理やり入れ込んでる。
で、このアニメはとにかく手が沢山出てくる。そして髪の毛の動きとか、背景とか、とにかくあらゆるものが高レベル。作画は本当に力が入っていると感じた。試しに背景作画も手もダメダメだったと記憶していたアルテを見直して、そのボロボロぶりとの差で、この作品の高レベルさを再確認出来た。
ただ動きの激しい作画は、まあ普通。ゆっくりと見せる場面がとにかく凝ってる印象。食べ物とかもすごくしっかり作画していて、制作会社の力の入れようがわかる。
ストーリーはまだ旅前の準備段階なので、なんとも評価しにくい。でも、悪くなさそう。2話以降がかなり楽しみな作品。
■2話視聴
キノの旅くらい、いろいろ深いかと思ったが、ストーリーが残念ながら陳腐。もうちょっと深みというか厚みが欲しい。作画も1話と比較すると数段落ちる。早くもちょっと息切れ感。とくに背景と食べ物の画が一気にレベルダウンしている。盛り返してほしいところ。
■3話視聴
この作品はダークファンタジー??? 奇妙に美しい花畑で花を預かり、じつはその花が人を養分にしているとか…幸せのかけらとか…怖さの演出が直接過ぎてホラーになってしまっている。そもそもこの魔女の人間性が壊れていることを見せたいのだろうか???
■4話視聴
クオリティが落ちてきていた作画がまた1話もびっくりなレベルに引き上がっていた。1話同様、手の動きがバンバン作画に入る。料理の作画もレベル高い。
モンスターのジャバリエとやらが、窓の外に写っていたときは怪獣フォルムだったのが、戦いで追いかけられているときは悪魔フォルムになっていたのは、ちょっと不思議。
ただ、ストーリーだけは、どうにも陳腐というか、うまく起承転結していない。魔女だけ通すとか、意味不明だし。もしかしたら原作では触れられていてアニメでは省いているのかもしれないが…。
■7話まで視聴
やはりストーリーがいまいち、というか単純。画はとても良い。毎回、手と指の動きがしっかり入ることは、ある種こだわりなのだろうと思うほど。背景も相変わらずいい。このところは画で見ている感じ。ストーリーに「キノの旅」くらいのひねりがあれば、すごい良い旅モノアニメなんだけどなぁ…。
■9話まで視聴
9話、ストーリーが単純。見せ方も直接的過ぎ。全体を通じてあと一歩感が…。作画は良いんだけどなぁ。
■12話まで視聴
うーん、なんだろう。結局の所、原作のストーリーが実力不足だったのだろう。それに尽きると思う。
例えば、「八男ってそれはないでしょう」のような脚本自体の駄目っぷりは感じられない。
つまり、いくら作画良くても、制作会社が頑張ってみても、原作の設定やストーリー展開の実力不足を脚本で底上げするのは難しい、ということかな。
これなら、原作の基礎を借りつつストーリーはすべてオリジナルで作ったほうが成功した気がする。
というか、作画が良かっただけに色々もったいない。この作画&背景スタッフで、また違ったアニメが見たいかな。
最終回のひとりで全役やる奴は、うーん、声優も明らかに実力不足。声の使い分けというか、演技力が薄っぺら過ぎる、ペラペラ感。