たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ノイタミナ枠
原作は筒井康隆の小説「富豪刑事」。
同氏には珍しくSFではなく探偵ものであり、アニメ化は「パプリカ」や「時をかける少女」以来である。
知っている方も多いかもしれないが、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」は元々、「仕事帰りのOLが息抜きに見るためのアニメ枠」がコンセプトであり、元々女性向けを目指している媒体であるため、BL作品や少女漫画、男性キャラがほぼイケメンなのはそこから来ているのである。
このアニメ枠のおかげで、アニメというのは男性向けのむさくるしいオタクというイメージから離れ、女性も観るようになったことにより、「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」のヒットに繋がった。。と言っても過言ではないのだ。
さてこの富豪刑事だが、まさに「ノイタミナ」らしい洒落の効いた作品ではあるのだが、ことにおいて「ノイタミナ」の域を出ていなく、お座なりな印象がする作品に思える。
既に15年という長い期間支えてきた枠ではあるものの、少々作品に隔たりが有り固執化しているきらいがある。
もうすこし幅広い視野でモノがみれる作品が見たいのと、最近の「男性向け」「女性向け」に完全に分かれている作品づくりに少々懸念が残る。
やはり「エヴァンゲリオン」などは、それこそ男女両方から支持される作品作りなので、そういう作品が増えないことには、この先大ヒット作というのは非常に難しいと思える。