「異常生物見聞録(TVアニメ動画)」

総合得点
55.8
感想・評価
74
棚に入れた
219
ランキング
7442
★★★☆☆ 2.6 (74)
物語
2.4
作画
2.5
声優
2.9
音楽
2.7
キャラ
2.6

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ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

懐かしい感じだけど、男女比のバランスだけはSAOより優れてる・・・かも?

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寸評

ハーレムアニメキャラの性格や設定、役割分担が全体的に古い感じ。でもその懐かしい感じのギャグ男キャラの、穏やかで幼い性格のマッチョ悪魔イザックス、そしてたまーにでてくるイケメン三枚目シスコン魔狩人南宮達の存在もハーレムにちょっと男分を加える事でバランスが良くなっている。例えるならあまいだけじゃなくて控えな塩味を足した事で甘味を際立てている。むしろSAOは若干無理に男を加えた感じがあるけどこっちの方が男女比のバランスが自然にとれてるすらありえる。

懐かしいけどこういうのもいいかな。最適化された日本の作品もいいけど他国の作品もたまには新鮮でいい。これから中国のアニメは発展していくけどどのようになるのか興味深い。莉莉はワンちゃんかわいい。




{netabare}
1900文字

作品背景と雑感
ビジュアル
演出
特殊効果
キャラデザ
設定・脚本
キャラ
結論

作品背景と雑感
今期は中国アニメが3本あった。崩壊3rdのスピンオフショートアニメ戦乙女の食卓、アラド逆転の輪、と本作異常生物見聞録。異常生物見聞録は音楽や監督や作画協力が日本側なので半分くらい中国制作と言っていいのかな?そんな感じの背景のアニメで内容はうる星やつらとか天地無用みたいなドタバタハーレムラブコメにちょっとだけ化物妖怪要素を足したお気楽でシンプルなお化け屋敷的な作品、例えばスクビードゥを合わせたようなそんな感じの日本で'90~'05に放送されてそうなアニメ。もしくは邪神ちゃんや怪物王女とか。深みは無かったけど頭を空っぽにして見れるハーレムアニメなので口当たりは悪くなかったし嫌いじゃない。またこの作品がストレスなく見れたのは安定したクオリティの声を吹き込んでくれた声優のお陰かもしれない。


ビジュアル
ちょくちょく違和感はあるし全体的に古いけど、目立った作画崩壊は無く見やすかった。


演出
監督は日本人だけど、演出は中国人らしくえっこんな風な動きにするんだって場面がありある意味新鮮だった。例えば穴に落ちるシーンで日本だと早めにカメラを前に回して、キャラが落ちる時の表情を映してたりするのが多い気がするけど、このアニメだとカメラが背中上方のTPS視点で主人公が背景の穴に完全に落ちるまで描き、落下中になって視点を横だか前に変更しててあっなんか違うねと思った。どっちが優れてるとかどうすればいいとかの話じゃなく、単純にやり方が違って面白いなって話。


特殊効果
またこっちもどうでもいいっちゃどうでもいい事だけど主人公好人は途中からバリアを張る有能盾キャラになるんだが、そのバリアの色が水色の半透明な半球で、頂点の辺りは不透明度75%くらい、地上と接する辺りは完全な無色透明で、バリアは透明度のグラデーション状態になっていた。それを見てよくよく考えてみたら日本のアニメではあまり不透明度の変化はしていない事に気づいた。日本のアニメで不透明度60%くらいのバリアがパリンパリン割れる演出や特殊効果は魔法アニメやロボアニメで非常に良く見られるけど、それらに透明度のグラデーションや段階変化はあまりないな。たぶんそれは全体的なクオリティを保つ為に固定にしているんだろうけど、でも中国のアニメを見るまでそのことに気づかなった。


キャラデザ
キャラデザは五月だけやけに今風で、今の日本のアニメにいてもおかしく無いクオリティ。下手したら日本のアニメの平均より上の方かも。そんなキャラを作画崩壊も無く動かしていて中国案外やるなと思った。ヴィヴィアンや莉莉は最近の日本のアニメでは見ない若干古い感じがするのは肌の濃さや髪の量、髪のふさの描き方の違いかな?でもあえて少し古い感じの莉莉がかわいい。ただ今風キャラデザの人魚の五月は気にならないけど、肌の色が濃い吸血鬼のヴィヴィアンや人狼?犬人間?の莉莉(りり)は、シーンによっては(暗いシーン?)目だけ浮いて見えて「目がシール感」があり、気になった。


設定・脚本
好人は新卒でアパートの管理人として雇われ、話が進むにつれアパートに次々と超常生物、本作で言う「異類」を住まわせていく。ただ異類達は働いていないので好人が時空管理局から貰う安い月給の他には収入が無く、住む異類が増えれば増える程貧乏になるという設定が13話の異類アルバイト回で描かれていたが設定のガバガバさ具合は逆方向に突き抜けていて爽快感すらある。


キャラ

(再録)ハーレムアニメキャラの性格や設定、役割分担が全体的に古い感じ。でもその懐かしい感じのギャグ男キャラの、穏やかで幼い性格のマッチョ悪魔イザックス、そしてたまーにでてくるイケメン三枚目シスコン魔狩人南宮達の存在もハーレムにちょっと男分を加える事でバランスが良くなっている。例えるならあまいだけじゃなくて控えな塩味を足した事で甘味を際立てている。むしろSAOは若干無理に男を加えた感じがあるけどこっちの方が男女比のバランスが自然にとれてるすらありえる。

話が進むにつれて、主人公好人は吸血鬼ヴィヴィアンに頼って相談し、その他に作戦を伝えて行動するようになる。ヴィヴィアンは正妻的立場に収まっているような気がするだけど、でも正直ヴィヴィアンにはそこまで魅力を感じないのはなんでだろう。むしろ莉莉の方がかわいい。最初喧嘩ばっかりしていたヴィヴィアンと莉莉だけど、やがてある程度和解しヴィヴィアンは以降莉莉の事をワンちゃんと呼ぶが、ワンちゃん呼びはかわいい反面、頑なに名前で呼ばないのは見下している、いやひょっとしたら人間(もしくは人間レベルの知性を持った異類)としてすら見ていないのではないかと少し不安になる。

10話辺りで、公園でポテチを食べていた五月の横に好人が座り会話している時、好人は僕にもちょっとちょうだいよと言って、五月の返事を聞く前にポテチの袋の中に手を突っ込んでポテチを取って口の中に入れてる。何気無いシーンなんだけど、これって日本のアニメではまったく無いな。まあちょっとだけ厚かましい感じもしないでもないけど、でも中国アニメを見るまではそういえば日本のアニメでは主人公は自分からチョロインに行動をしかける事はほとんど無いな、と気づかなかった。

結論
懐かしいけどこういうのもいいかな。最適化された日本の作品もいいけど他国の作品もたまには新鮮でいい。これから中国のアニメは発展していく。どのようになるのか興味深い。莉莉はワンちゃんかわいい。

所でデジタルテレビ欄で12話に[終]マークがついているのに次回予告で13話が放送されだした時は打ちきりかっ!と思って冷や冷やした。入力ミスらしいけど、まあ最近12話が多いからねしょうがない。そういえばデジタルテレビ欄のタイトル、マーク、作品情報のめんどくさそうな入力は誰がやっているんだ?局側の人間?製作会社側?アニメのBDDVDのCMの動画編集とテロップ乗せ、声優の広告セリフ台本書き、録音って誰が作っているんだ?作品本体の予算や作業に含まれるのかな?アニメってまだまだよくわからない事がいっぱいあって面白いな。
{/netabare}

投稿 : 2020/10/08
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サンキュー:

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