シン さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
世界大戦の狭間のきな臭さが伝わります
スパイ養成組織、D機関のメンバーが各地で暗躍する姿を描いた硬派で重厚なストーリー。あの時代の空気感がビシビシ伝わってきます。
〈物語について〉
基本的に1話完結型。各話に各メンバー1人1人が登場し、日本から外国まで各地で暗躍する様子を描いています。
ロマンスやコメディの要素など一切無く、複雑な情勢下で任務を遂行するとにかくストイックな人々の物語。音楽も基本的に重々しくあの時代の暗い部分を徹底的に表現していました。
惜しかったのは何話か見るうちにこのキャラがどんでん返し要因では?と想像がついてしまったことです。
見る人を選ぶ作品だと思いますがスパイものやリアルな軍隊ものが好きな方にとってはとても魅力的な物語だと思います。
〈キャラクターについて〉
驚くべきは主人公であるD機関メンバーが目立たないこと。HPにはキャラの性格等が書いてあるのですが本編ではその個性を感じる場面があまりありません。どちらかといえば各話それぞれに登場するサブキャラ達の方が目立っています。最終話までキャラがたっているのはD機関創設者の結城と1話に登場した佐久間のみのように感じました。
ただ、スパイという日常に溶け込みひっそりと諜報活動を行うものを描くという点ではとても上手いなと思いました。
キャストも豪華メンバーであるにも関わらず全員抑えた演技で個性を殺しているように思えました。
淡々と始まり淡々と終わった物語でしたがスパイの生き様としてはとてもリアルで最後の結城のセリフがとても印象に残る物語でした。