キウイ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
公開時に鑑賞してから長い間気になっている作品のひとつ
細田守監督って新海監督同様隠しきれない個性がありますよね。
新海監督は個性を説明できるけど、細田監督の個性ってなんなんでしょうね?
自分はあまりよく理解できていない側の人間なので分からないだけかも知れませんが、いまだに上手く説明ができません。
サマーウォーズは理解出来ましたが、それ以降の作品はそれほど理解出来ないけど流行だから観たというのが正直なところでしょうか。
おおかみこどもの雨と雪が公開したのは2012年なのでもう8年以上経っているんですが、2012年といえば、ボカロでは、六兆年と一夜物語や如月アテンションやいーあるふぁんくらぶが出た年でして(なんでいきなりボカロの話をしてるかというと当時ボカロにハマっていてそれしか思い出がないからです)
映画を作っていたのは公開する前年あたりでしょうから、そうなると、2011年は、千本桜、パンダヒーロー、カゲロウデイズが出ているので、それこそボカロ絶頂期に当たります。
このボカロ時代に、同じ趣味を共有していた友人や演者に、大変に人気があったんですね、おおかみこどもの雨と雪は。ほとんど心酔と言っていいくらいに。
私はこの仲間に入れなくて、あれ??というところから、この作品が脳にインプットされてしまいました。
この作品に心酔していたのは、ボカロ演者では、今をときめいてますね米津玄師(ハチ)や、歌い手のそらるくんも心酔していた記憶があります。
おーいぃぃ;ついていけないよ、、と内心思ってました。
私には一点どうしても好きじゃない所があって、それはお母さんが生まれたばかりの赤ちゃんを市役所などの公共機関から隠した所なんですね。その後すぐに田舎に引っ越すのでなんとかなるのですが、ここは結構大きなリアリティの欠如かなぁと思ってしまったのです。もしうまくいかなかったらワンミスワンデスだけど、どうするの!?と。言わなかったですけどね、当時は。
でも、田舎に引っ越してからの子供たちの成長ぶりは凄かったし、お母さんの頑張りは涙ぐましいものでした。また雨と雪が成長してゆく森のシーンはただただ単純に美しかったです。
映像美(作画美)とストーリーのシンクロ度をどう捕らえたらいいのかとか、世代間や属性(性差や世代差)によって見えかたには隔たりがあるのかもしれないと考えはじめた最初の作品かもしれません。