Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
9人のパワーが凝縮されたAqoursの集大成…
2020年の秋アニメで、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が放送されるため、関連作品をチェックしていたところ、この劇場版が未視聴だったことに気付き、今回の視聴に至りました。
浦の星女学院のスクールアイドルとして参加する最後の「ラブライブ!」で見事優勝を果たしたAqours。
新たな学校への編入の準備を進める2年生、1年生の前に、想定外のトラブルが連発!?
さらに、卒業旅行へ向かった3年生が行方不明に!?
離れ離れになって初めて気づく、お互いの存在の大きさ。
新しい一歩を踏み出すために、Aqoursが辿り着いた答えとは——?
みんなで目指した輝きのその先へ!
未来へはばたく全ての人に贈る、最高のライブエンターテインメント・ムービー!
公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
3年生が卒業した後、今まで9人いたメンバーが6人に減ってしまいました。
いつまでも高校生でいる訳にはいかないので、この別れは必然なのは分かっています。
ですが、これまでどんなに苦しいことでも9人だから乗り越えてこられましたが、これからは6人で乗り越えなくちゃいけない…
Aqoursの大黒柱で絶対的な心の支えを失ってしまったのですから、不安に思わずにはいられないのも良く分かります。
それだけ3年生の存在がみんなの中で大きかった、ということなのでしょう。
これは残された側からの視点であり、本作の切り口でもありました。
ですが、3年生を卒業して出ていく側だって、きっと心の中はグチャグチャだと思います。
かけがえのない思い出を作ってくれたAqoursのメンバーや浦の星女学院の生徒たち…
感謝の言葉しか思い浮かばないみんなに残せるのは思い出だけ…
思い出が大事なのは百も承知です。
先輩は後輩に思い出以外に形を残したいと思うのは、ごく自然なことだと思います。
でも学校の統廃合を止めることができず、結果的に形に残せるものは何一つありませんでした。
これが、どれだけ悔しいか…
それだけじゃありません。
3年生の3人だって離れたくてAqoursを抜ける訳じゃないんです。
どれだけ後ろ髪引かれる思いを押し殺してきたんだろう…
だけど、後輩にそんな姿は見せられません。
だから気丈に笑っていましたが、時折見せる3人の伏目勝ちの瞳が彼女たちの気持ちを代弁していましたね。
行動がワンテンポ遅れるのも、思いを断ち切らなきゃいけなかったから…
新生Aqoursの船出も気になるところでしたが、個人的には3年生の方が気になったかな…
でも、Saint Snowの理亞と、ルビィの言動は心に刺さりました。
ずっと一緒だった自分の姉と離れ離れになる…
姉と同じ目標を共有していた事実が、自分がここにいる何よりの証…
誰より寂しさを感じている二人が出した答えは…最高の見どころだたのではないでしょうか。
卒業して本当に最後のお別れの瞬間までAqoursは9人でした。
いえ、離れていてもAqoursは9人であり続けるのでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
上映時間が約1時間40分の作品でした。
まさにAqoursの集大成とも言える作品だったのではないでしょうか。
しっかり堪能させて頂きました!