Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「GIBIATE PROJECT」
この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
プロジェクト立案当初から世界市場をターゲットにするという壮大な企画が打ち出されていたようです。
作品が発信するテーマは「和」が掲げられているらしく、侍と忍者が登場したのもそれが理由みたいです。
個人的には、和が侍や忍者結びつくかというとクエスチョンですけど…
それに、鬼の様な形相をした僧兵も出てきましたが、あれも「和」かというと、いよいよ分からなくなってきます。
舞台は2030年の日本。
病気の感染者は怪物になり、年齢、性別、人種により姿が変化する。
その病気は、変化する多様な種類から
「ジビエート(ジビエのようにバラエティに富んでいる)」と呼ばれた。
そんな荒廃した日本に現れた、一組の侍と忍。
江戸時代初期からタイムスリップしてきた二人は、
ジビエート治療の研究をしている博士に協力し、
行動を共にすることになる。
時を置かず襲い来る数多のジビエ、
食糧を求めて旅人を襲う無法者、
周囲を敵に囲まれた命懸けの旅が始まる…。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
世界市場をターゲットにしているのは公式HPからも窺えます。
JP/EN/CNといった言語の切り替え機能が付与されていましたので…
さて、壮大な企画と共に制作された本作ですが、これが日本を代表するアニメかと問われると答えに窮してしまいます。
確かに、キャラデザの原案に天野喜孝さんを起用したり、僧兵を演じた羽佐間道夫さんは齢86歳で日本声優界の重鎮の一人とのことなので…
それに、池田秀一さん…シャア・アズナブルの声優さんといえばピンとくる方も多いと思いますが、本作にも博士役で参加されています。
だから、アニメの制作に関わる方にとっては物凄い面子の方々が結集しているんだと思います。
きっと私の様な一般人には思いもよらないハードルがあるのでしょう。
ですが、作品の中からそれを感じ取るのは難しかったように思います。
まず気になったのは間の悪さです。
キャラを魅せるのも大切ですが、間延びしてしまってはその魅力も半減してしまいます。
そういうシーンが散見されたのは勿体なかったと思います。
それに、ジビエのキャラデザがどうにも馴染めませんでした。
元々は人なんだから、もう少し人としての要素が残っていても良かったと思うのですが、ほぼ爬虫類にしか見えなかったり…
キャラを引き立たせるためには、敵キャラの魅力も大切だと思うんですけどね^^;
という訳であまりノリノリで視聴した感じではありませんでした。
オープニングテーマは、吉田兄弟 feat.SUGIZOさんの「GIBIATE」
エンディングテーマは、SUGIZO feat.大黒摩季さんの「ENDLESS〜時を超えて〜」
大黒摩季さん…ムッチャ久しぶりに感じるのは私だけでしょうか^^;?
1クール全12話の物語でした。
最後の最後で超展開となりましたが、物語としては無難に纏まっていたと思います。
ウィルスの恐さを改めて実感しました。
コロナウィルスだって感染力の高さや感染後の重篤度を踏まえるとジビエウィルスに匹敵するのでは…?
まぁ、コロナウィルスに罹患しても姿形は変わりませんが、感染を予防したいと思う感覚はきっと同じだと思うので…。