でこぽん さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何でもできる魔法が使える魔王と全てが策略で塗り固まった勇者
この物語を楽しむコツは、頭の中を空にしてすべての出来事を「ふーん、そうなのね」と、素直に受け入れることが大切です。特に第十話目以降はそうしていただくことを強くお勧めします。
主人公の魔王は、何でもできる魔法が使えます。彼が口に出した言葉は全て真実となります。
まるで涼宮ハルヒのような能力です。だから戦いになりません。
勝負はあっという間に終わります。
それはそれでいいのですが…
かたや勇者は、どこから見ても真面目で立派そうに見えますが、後で彼の行動が全て策略だったことがわかります。
全てが策略で塗り固まった勇者なんて初めてです。
そう考えないと、この物語はつじつまが合わなくなります。
もしかして監督さんや脚本の方は、こんな自己矛盾した筋書きを視聴者が気づかないと思ってられるのでしょうか?
こんなことをすると、一つ貝のペンダントをプレゼントした純粋な行為ですら、策略じゃないかと勘繰ってしまいます。
最後の三話さえ無ければ、それなりにつじつまが合い、楽しめる作品です。
魔王が人や魔族の心の弱さを理解してくれる優しい性格で、親友のレイやミーシャ、サーシャも強くて優しい性格だったので、私はこの物語が大好きでした。
{netabare}
あなたのためにあなたを殺す とか
あなたのためにあなたの部下を操ってあなたを殺させようとした とか
相手を瞬時に操る能力を持っていながら、母親を人質に取られて従わざるをえなかった など、
訳がわかりませんでした。
こんな言い訳が通用するのでしたら、殺人犯は全て無罪となります。
{/netabare}