ようす さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
心地よく響く弦音。その音に魅せられて――。
弓道をテーマにした京アニ作品。
男子キャラが中心だから、
てっきりイケメンキャラ&BL推しの作品かなと思ってたけど(笑)、
真面目な青春物語でした。
一度見始めたら最終話まで見るべきだと思います。
過程はすべて、最終話を盛り上げるための物語だと思いました。
全13話です。
(+1話TV未放送があります。)
●ストーリー
鳴宮湊(なるみや みなと)と竹早静弥(たけはや せいや)。
二人は幼馴染で、
中学生の時には一緒に名門校の弓道部に所属していた。
入学した風舞(かぜまい)高校では今年から弓道部が復活することになり、弓道経験者の静弥と、小学校時代の友人・山之内遼平(やまのうち りょうへい)は入部することに。
しかし、湊は入部を断る。
静弥と遼平は一緒に弓道をしたいと願うが、
湊には弓道から距離を置きたい理由があって…。
最終的に入部した風舞弓道部員は、
男子5人と女子3人。
その男子5人+コーチの滝川雅貴(たきがわ まさき)を中心とした物語です。
弓道、人間関係、それぞれの性格のぶつかりやすれ違い…
いろいろ複雑で、うじうじした空気強めです。
途中までは、見ていてすっきりするような、爽やかな作品ではありませんでした。
5人のキャラはいろんな属性をそろえているけれど、
いまひとつ推せるキャラもいませんでした。
みんなどこか暗くて、どこか問題を抱えていて。
しかし、それはこの作品の仕様だったんだなと、
最終話を観終わって気づきました。
最終話、最後の試合。
抱えていたものを乗り越えて、絆も強くなって。
そんな姿を見せれて、
胸が熱くならないわけがないじゃないですか…!
うじうじも、仲間と呼ぶには程遠いぎくしゃくも、
すべてはこの瞬間のためだったと思えば、悪くありません。
弓道や、絆や、葛藤を乗り越えて得るもの。
この作品の最後には、そういうものが待っています。
道のりはうじうじしてますが、
それらを乗り越えて見る景色はよいものでした♪
● キャラクター
鳴宮湊、竹早静弥、山之内遼平、
如月七緒(きさらぎ ななお)、小野木海斗(おのぎ かいと)。
この5人が風舞弓道部員(男子)です。
遼平以外は弓道経験者の一年生。
主人公は湊。
弓道をやめたくなったり、うまくいかなかったりするけれど、
彼がいかに弓道を愛しているのかは、よくわかります。
この作品で一番成長したのは、静弥じゃないかな。
湊が大好きだけど、
その想いは届かず報われないキャラかなと思ってたけど、
葛藤やぶつかり合いを通して、
最後には正妻ポジションに堂々といられるキャラになりましたね。
メガネイケメンで、親が医者で、部長…
うーん、これはモテる匂いしかしないw
ちなみに私は誰かを選ぶなら、
かっちゃん(小野木)推しでしたね。
素直じゃないし、
チームがぎくしゃくしてるのは半分ぐらいこの子のせいなのですが(笑)、
実は単純で純粋で、
雅さんに懐いてる姿が犬のようで可愛かった(*´Д`)
素直じゃない照れ笑いもよい…ツンデレってやっぱり可愛いのねw
● 音楽
【 OP「Naru」/ ラックライフ 】
この曲好きです♪
かっこいいですね^^
桐先高校が敵役っぽい演出だったけど、
実際にライバル感出してきたのはドッペルゲンガー兄弟だけでしたね。笑
【 ED「オレンジ」/ ChouCho 】
優しい曲ですなー。
帰り道の夕焼けがこれでもかとよく似合う。
● まとめ
弓道のルールや説明もさりげなく入れてくれているので、
わかりやすかったです♪
こういう作品を見ると、
弓道など何か武道やりたかったなーと思っちゃう。
真面目な弓道部物語。
全体的に見ていてすっきりした気持ちになる作品ではありませんが、
悩み、葛藤した彼らが最後に見た景色を
共に見ることには価値がありました。
人の成長。
それをじっくりと描いているので、
そういうものが好きな方には特におすすめできると思います♪