シボ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良かったって思うのにちょっと寂しさも。
劇場に行くタイミングが中々ないなか、
みなさんのレビュー読んでみたい衝動を我慢して(笑)ました。
週末の夜、一つ飛ばしといえ満席の中ようやく観てきました。
この劇場版は今までのテレビ版、外伝、ExtraEpisodeのその後の
時間軸の話があって、シリーズを観てるからこそ気づけるカットもあります。
最低でもアニメ版は観てからの視聴がお勧めですね。
以下は全てのエピソードを観た後での感想なので、劇場版以外の作品の
ネタバレもしちゃってるかもです。
あるおばあさんが亡くなって家族が一堂に会するシーンより
この物語はスタートします。
忙しくて家族とすれ違う母親と口論する娘デイジー。
彼女のおばあさんがアニメ版でのあの絶対泣いちゃうエピソード。
愛のある残された手紙を受取り続けたあの娘アンだったとわかった時
あのアンが天寿をまっとうしたんだな~なんて、想像しながら観てたら、もう序盤5分で泣けるんですけど~。
そんな愛情に満ちた手紙を読んだデイジーがその手紙を代筆した
ドールに興味を持ち、そのドールの足跡をめぐる旅に出て想いを馳せることで過去へと。
電波塔が完成した時代。この塔で外伝より先の時代ってわかりますね。
アニメ版や外伝などで数々の仕事をこなしてきたヴァイオレットは
ドールとして市を代表して式典で詩を読むくらい人の心をくみ取って
表現出来る存在になってました。
(こんなにまとまらない私の想いも代筆してもらいたい・・・)
ある日ヴァイオレットはユリスという男の子から電話で
代筆の依頼を受けます。
このユリスとの話は、やっぱりこれぞこの作品のテーマだよなって
て展開で、電話であろうと手紙であろうと想いを伝えることの大事さを
教えてくれます。
そして話は全ての始まりギルベルトとヴァイオレットの愛の行方へと。
ホッジンズが偶然見つけた手紙を発端に
ギルベルト少佐がある島で生きていることがわかります。
生きているのになぜ?(もしかして記憶喪失?)なんて思いながら
観てました。
だけど少佐はその意思でヴァイオレットから姿を消す選択をしていました。
ヴァイオレットの気持ちをずっとこのシリーズで観てきた
た自分からは、どれだけ彼女の気持ちを~~って
(だって死んだって思って次に進むのと行方不明で気持ちが置いてきぼりになるって全然違うし。たまたま消息が分かったからよかったけど
ずっと会えなかったらどうするのって思っちまったんです)
まあ少佐はそんなヴァイオレットの現在は知らなかっただろうけど。
島に会いに来たヴァイオレットに少佐は会おうとしません。
扉越しに会わない2人に
なんで・・飛び込まないの~・・なんで~~っ
少佐にも色々葛藤があったのだろうけど、ヴァイオレット目線で物語を観てきた自分もホッジンズじゃないけどバカ野郎~~!!
って観てました。
ヴァイオレットを乗せ、島を出港する船。
もう~遅いよ~っ!ってタイミングで少佐は走り出します。
あれだけ頑なだった少佐の心を動かしたのは
兄の言葉だったのか、ヴァイオレットの手紙だったのか正直ちょっと
わからなかったです。
でも少佐の叫びに船から飛び込んだヴァイオレットに感動~~。
少佐を前にただ、ただ涙、涙で言葉にならないって・・
本当に良かったね~~ヴァイオレットちゃん
(この波間でのシーンで、終わったばかりなのにまた観たいな)
ヴァイオレットが幸せになるっていうのに
今の自分ってホッジンズに近い感覚なのかな~?
ハッピーエンドなのにちょっとした寂しさもあるんだな~。
あれ、自分もまさかの親目線ってことかな!?
それでもエンドロール後の一枚の絵が全てですね。
とっても幸せな気持ちで劇場を出ることが出来ました。