マーティ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Lilium
この作品もまた「良い点が大きく、苦手な点も大きい」ものですな。
良い点としては、人間の背負う、悲しき運命というものをひしひしと感じるところです。ただ産まれただけなのに周りから蔑まれる、すると愛情を知らずに育ち、殺人を厭わない道徳心の欠けた人に育つ、、、という悪循環。ディクロニウスはおそらく障がいを持った、または望まれずに産まれた子供たちのメタファーなのかと思われます。見てて非常に心が苦しかったです。しかし最後、ルーシーは主人公に愛されたことを確認することができました。それが唯一の救いだったのかな、と思います。
ただ苦手な点も、、、(´ヘ`;)、ギャルゲーみたいなところですね。そして「メイドインアビス」と同じく、作者の性癖が滲み出ていたところです。作者の趣味が出るのはある程度仕方ないにしても、同人誌じゃないんだからそれはちょっと、、、とは思いました
( ̄∇ ̄)ゞ。
あとは「デビルマン」、「寄生獣」のオマージュを抜け出られなかったところです。まあそもそも今のダークファンタジーは、ほぼほぼ「デビルマン」の影響下にあるので、仕方ないところもあるのかもしれません。しかし、萌え絵や恋愛要素だけじゃない、より独自の路線があると良かったのかもしれません、と僕なりに思いました。
とはいえ、この作品に対しては肯定的なので、グロテスクなものが大丈夫であれば、見ることをお勧めします。
これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。